現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
作家、氷室冴子さんの訃報を知りました。
ショックです。まだ51歳とお若いのに。
私が小学校の高学年だったか、(う、年齢ばれそう・・・。)その当時流行にはやっていたコバルト文庫でとにかく人気があったのが、氷室冴子さんの本でした。
小学生・中学生にとっては漫画の延長線上という感じの分かりやすく読みやすいスタイルの読み物でした。
特に心に残っている本の中の1冊。クララ白書。
(私はみていないけど)映画にもなったのでご存じの男性もいらっしゃるかと思いますが、男性はたぶん、本の方を読んでいる方は殆どいないと思います。私の弟は読んでいたかもしれませんが。
これは名門女子中学の寮に入った女の子たちのお話し。
その寮が「クララ舎」というのです。
そのクララ舎に編入することになった、しのぶ、菊花、蒔子という個性溢れる3人が、力を合わせてクララ舎の入団式として課せらた「45人分のドーナツをふるまう」ということに始まり、1年を通して様々な学園生活のイベント。女子校のイメージというものに、ワクワクしたものでした。
私が私立の女子校に進む事を選んだのも、それがあったかも・・・。
残念ながら寮生活など無縁でしたけど・・・。
先日、ちょっと母と「寮生活」の話題になりました。
母は某体育大学の出身で寮に入っていたんです。
体育大学の寮生活ってなんだかすごいイメージが湧きませんか?
母の寮生活では一部屋4人とか言っていましたっけ。そのうち一人が上級生でいろいろ世話係になっていたそうです。 上下関係もすっごく厳しかったそうですし、まぁ、いろいろあったと思います。
それだけにまた、濃厚な学生生活を送ったようで聞くには楽しいエピソードや逸話が。上手く取材できることがあったらネタとして書いていくかもしれません。
脱線を戻しまして、クララ白書。
学校なんて随分昔のことだけど読み返したくなりました。
ちなみにクララ白書はパート2。さらに高校生活編のアグネス白書もあり、これも面白いです。最初から最後まで飽きさせません。
氷室冴子さんの本。
何年か前、読み返したくなった本といえば・・・。
なんて素敵にジャパネスク (コバルト文庫)
posted withamazletat 08.06.06
氷室 冴子
集英社 売り上げランキング: 29904 おすすめ度の平均:
王朝時代を現代感覚で |
(この本は新しいamazonのバナーがなかったので、古いものを貼り付けています。)
見て下さい、この少女漫画チックな表紙を・・・・。
この表紙のせいで恥ずかしくて手に取れなかったんですよー。
これは表紙絵からも想像できると思いますが、舞台を平安時代に。ノリは現代。
なんとなく、橋本治さんの桃尻語訳枕草子に似ていなくもない。
氷室冴子さんの「なんて素敵にジャパネスク」ですが、当時の超高貴なお姫様、瑠璃姫が主人公です。が、このお姫様、なんというか、奔放な性格。
じっとしていられない性格からさまざまなコトを起こします。
やはり漫画っぽい筆運びではありますが、展開が早くて雨が降るように事件が次から次に起こります。
私が読んだ事があるのは3巻くらいまででその後は読んでいなかったので、今度は勇気を振り絞って借りてみたいなぁ、と。
漫画ならまだしも、コバルト文庫を読んでいるおばさんってどうでしょう?
若いお嬢さんたちに笑われそうだわ・・・。
小学生の頃、かなり読書家だった(小学生の読書家なんて読む本がしれていますが。)私。
小学生時代に「源氏物語」を読もうと試みたんですよ。
読むには読んだけれど、恋愛の機微なんてわからない。(今も分かっていないと思う。)
字面は追えてもちんぷんかんぷんでしたねー。
もしかしたら、このジャパネスクシリーズを読んだ事や中学で古文を習った事がきっかけになって、また王朝文学を読もうと思うようになったのかもしれませんね。
氷室冴子さんの本は私の小学校、中学校時代を思い起こさせます。
私の現実はそんなにドラマティックなものではありませんでしたけど、重ねあわせる部分があったと思います。
まだ、51歳。調べてみましたら途中になっている作品もあるようです。なんだかこうして自分が一方的に関わっていた方がいなくなるって本当に寂しいですね。