現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
いえ・・・、私の告白ではなく・・・・。
湊かなえさんのデビュー作。かなり新聞でも大々的に取りあげられ、気になって読んだ本です。
第29回小説推理新人賞の受賞作です。
女性教師の衝撃的な発言。
それは自分の娘の死にまつわる真相でした。自分のクラスに娘を殺害した犯人がいると告白・・・・。
本を読んでショックでした。
教師の娘は4歳の幼い女の子・・・。
まだまだ、アンの4歳の頃のしっかり記憶しているからです。そんな4歳の女の子が犠牲になる話なんて・・・。私も嫌悪感を感じました。
だけど、この作者は何を書きたいのか、どんなオチがつくのか、やはり気になってしまい読み進めます。
夜回り先生や、子どもの犯罪心理、不治の病、子どもが犠牲になる犯罪、子どもが加害者になる犯罪・・・、いろんなニュースでも取りあげられる「心の闇」とか、そんなテーマを扱った題材。
よくできていると思います。
この本は社会的なテーマ小説ではなくてミステリなので、読む側には割り切りが必要です。
こんなことが現実にあったら、おそろしいけれど・・・。なんだか、ちょっとばかり現実にありそうなところが怖いです。
ミステリなので、ネタバレは禁物ですよね。
書き進めるとネタバレにつながるので、はっきり書けないのがツライ。
ミステリはある程度、こんなもの、というのが一般に普及しているので、意外性を持ったテーマで新鮮さを感じさせるのが難しいと思いますが、なかなか他にない感じなのがよかったです。
ちなみに私、ミステリに特別詳しいわけではないのですが、これはよくできていると思うんですけど・・・。久しぶりに読み応えがある作品でした。
夫にも勧めたんですけど、後半の書き下ろし部分に突っ込みどころが満載だと・・・。
彼はミステリより、SF小説が好きな、理系男なので仕方ないかなぁ・・・・。
ミステリの好きな方の書評をおききしたいです。