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パリ・オペラ座のバレリーナ、ミテキ・クドーの本

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久しぶりに本の紹介です。
忙しかった2、3月。本はあまり読めなかったんですが、読まなきゃと思っている本は積まれています。
そんな中で気軽に読めた本がこちら。
パリ・オペラ座のバレリーナ、ミテキ・クドーさんの本です。

彼女のことは随分前に知りました。
ある雑誌のカラーページで。たぶん15年くらい前です。non・noとかだったかな?

父・日本人の振付家の工藤大貳さん、母・フランスの名プリマのノエラ・ポントワという偉大な両親の間に生まれ、当時もう、頭角を表していたんじゃないかしら?
記事の内容はよく覚えていないけど、きれいな人だなぁ、ということと、名前を覚えていました。
本名は工藤美笛さんといいます。
美しい笛とかいて「ミテキ」。素敵な響きを持つ名前でしょう?

レオが女の子だったら、ミテキにしようかなぁ、と思っていたんですが、男の子だったので不採用。
3人目が女の子だったら、ミテキにします。(その予定はありません。)

ということで、美しい名前だなぁ、それに適うだけの人だなぁ、と思っていたところ、ふと見つけた今回の本。
2007年2月に発刊されているので内容を読んでも新しい。訳も自然で読みやすいです。
実は月刊「ダンスマガジン」に2005.1~2006.2に連載されていたものだそうです。

彼女はパリ・オペラ座で現役のバレリーナとして活躍し、芸術監督ブリジット・ルフェーヴル「パリ・オペラ座の顔」とまで評価されるようになったんだそうです。

本には彼女の写真のカットが何枚も使われていますが、すっかりお母さんの顔。
彼女は現役のバレリーナにはめずらしく2児の母。
本の中では5歳の女の子と2歳の男の子のママなのです。
我が家のアンも5歳。レオ2歳。同じだぁ、と嬉しくなりました。彼女はバリバリお仕事をしながら子育てしているので、差はあるんですけど・・・。
彼女は私はこんなに努力して、この地位を気付いたの!なんてことは書いていません。

最初に少し、「私の歩んできたバレエ人生」ということで彼女の自己紹介があって、その後はバレリーナとして日々心がけていることや、食事やケアのことなど、健康で踊り続けているために彼女が心がけていること、怪我の予防や回復方法。バレエにおけるメイクやヘアスタイル、レッスンの時の格好や、産前産後のことなどが、これからバレリーナを目指す人たちに向けて多角的にダンサーの生活を知って貰おうと書いたもの、とご本人が言われているだけに非常に具体的に書かれています

娘が最近バレエを始めたとはいえ、バレエに縁の無い生活を送ってきた私にはバレリーナの生活ってこんな感じなのかな、と興味を持ってみることができる内容なのです。
特にバレリーナが子どもを持つか持たないかはかなりの決断がいるということを感じました。今でこそ、オペラ座のバレリーナも出産を経験する人が増えたそうですが、産前産後の休養中にどれだけ身体が変化するかは想像にかたくありません。
私のような一般ピープル(懐かしいな、この言葉も。)でさえ、産後は妊娠中動かせなかった身体の部分の筋がのびなくて、筋力も弱り、その後の腰痛などの欠陥に苦しむことになるくらいですから。
職業として毎日身体を動かしていた方がボディラインや身体をそれまでのように充分に動かすよう戻すにはそれなりの努力がいたのだろうと思います。具体的ではありますが、さらっと書いていますね。

バレリーナを志している人、バレリーナを続けながら子育てしたい人、バレリーナの生活がみたい人(私なんかはここね。)、オペラ座のバレリーナに興味がある人、面白く読めるんじゃないでしょうか。

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