新参者

新参者、ってあまり良い響きじゃないですよね。
「あなたは新参者なんですよね。」
なんて間違っても言わないし。
自分から「新参者ですが、よろしくお願い致します。」とは言っても。
特定の人を指して「新参者」と言ったら、それは排除されているイメージ。仲間じゃない、別物って感じ。
この本では一体誰が新参者なのでしょう。

もしかしたら「彼奴は新参者のくせに・・・。」という陰口をたたかれているかも知れない。
どちらかというと、陰で使われる言葉だからこそ、怪しい雰囲気が漂い思わずこの本をリクエストしました。

図書館で借りて読んだ本です。
もう、読み終えました。またも予備知識なしで読み始めたので、最初はショートショートかと思いました。章ごとに事件が起きて一応オチが付くんです。あ、ミステリですよ。
けれど、読み進めるうちに、あれ?さっきの章で出てきた登場人物がここにも??ということが出てきて、舞台が小さな町で多角的に見せられていることに気付きます。
周囲を順に眺めていくうちにいろんなことが分かってきて・・・・。
最初の数章、ショートショートだと思っていた私、この本も新鮮でした。
文章がすっきりした書き口で、湊かなえさんの文章とかとはまるで違います。でも東野圭吾さんといえば、今をときめくミステリ作家。
有名なところでは「赤い指」とか、「秘密」でしたね。
私は『赤い指』は魅力を感じなかったのですが、この本は面白かった。ちょっと好みは分かれるかもしれませんが、下町の懐かしいお店が建ち並ぶ界隈を舞台に、少し醒めた目線で書かれているのがいい感じ。
一体誰が新参者なのか。
大きなオチはどうつくのか。
一気に読むより少しずつ読み進めることで深みを増すような独特なミステリでした。

読み終えて、今日からダン・ブラウンの『ロスト・シンボル』を読み始めています。
小説は買わずに(作家さんすみません。)図書館で借りることが多いので、今頃になってですが・・・、半年くらい待ったかな。

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