現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
ここ数日の記事のエントリーを眺めていたら、 親馬鹿ぶり全開でしたね。
今回はちょっと子育てを離れて本をご紹介。
急に思い出したので、最近読んだ本とは言えないんですが・・。
ご存知でしょうか、竹久夢二。
大正浪漫と必ずセットになって出てくる、夢二。
美人画、グラフィックアートの先駆者として知られています。
この夢二の作品の多くのモデルとして有名な「お葉(およう)」という女性の半生を通して夢二を語ったこちらの本、なかなか面白いです。一読の価値あり!!っていうか、何回か読んじゃっています。
お葉というのは夢二だけでなく、責め絵の伊藤晴雨、洋画の藤島武二の3人の天才のモデルになった人で、一体実像はどんな女性なのか、大変興味がありました。
私は責め絵には興味ないです。すごい世界を表現され迫力満点なのは理解できますが・・。藤島武二の絵は非常に上品で美しいです。多分、彼はジェントルマン?
本当に3人の絵は全然タイプが違うので機会があったら見比べて見て下さい。
たまたま、手に取ったこの本の表紙がお葉の写真!!(本には他にも写真のカットがあります。)
いや~、もうびっくりでした。
夢二の絵、そのものでしたから。
竹久夢二のモデルとして名高いお葉(佐々木カ子ヨ、お兼)は、責め絵画家・伊藤晴雨と洋画家・藤島武二のモデルでもあった。従来の夢二伝説から浮かび上がるお葉像は、夢二をさんざんこけにした多淫な情人というものだった。だが、お葉は本当にそれだけの女だったのか。まったくタイプの違う画家に、それぞれ多大なインスピレーションをあたえたお葉。画家たちは彼女のなかに何を見たのか。画家とモデルの抜き差しならぬ関係を、膨大な資料によって読みとき、大正という時代に生きた希有なモデルの生涯をあきらかにする女性評伝。(アマゾンより)
ある意味、羨ましいですよね。
3人の画家のモデルですよ。それだけで生きた証が残ります。
興味湧きませんか?それだけ人を惹きつけるってなんだろう?と私も本に惹き付けられちゃったんです。
こちらは映画版の「およう」。
有名ではありませんが、バレエダンサーの熊川哲也さんが主演なんです。
外見的なイメージは夢二にあっていると思いませんか?
彼ならきっと芸術は理解できたでしょう。しかし夢二の心理にはついていけなかったらしい。役者としては・・・でも映画としては娯楽性も高く、それなりに評価できました。
およう役も聞いたことがない女優(渋谷亜希)さん(私は芸能人には詳しくないので)ですが、なかなか雰囲気がありました。着物姿もとても似合うし。実際のおようよりトウが立っていますけどね。仕方ない内容なだけに10代前半の女優さんを使うわけにもいかなかったんでしょう。
是非そのうち、夢二美術館にも行って見たいですね。それに夢二の絵に出てくるような大正ロマンスタイルの着物も着てみた~い。
当時、夢二の絵の影響で爆発的に大正ロマンの着物が流行ったそうです。
流行デザイナーってとこですね。