現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
念願かなってようやく行くことができたモネ大回顧展。
今回は私と娘のアン、渋谷在住の絵画鑑賞の好きな従姉と一緒に出かけてきました。
今回は絵画の画像を貼ることができました!!↓
非常にきれいな画像です。是非観てください!!
過去のエッシャーとモネ展予備学習にも画像を貼ってみました。ダリはまだです。
2007.06.25
国立新美術館については過去記事(→国立新美術館)でも語らせていただいていますが、展示を見るのは今回が初めてです。
このお出かけを楽しみに私は予備学習(過去記事→モネ大回顧展の予備学習)をしてみましたが、やはり「なま」で観て何を感じるかがとても楽しみ。
朝10時の開館から間もない時間に到着。
チケットを購入。¥1500(当日券)。
そして入場に並びましたーーーーー。
4列の長蛇の列・・・・。
比較的すぐ、入れましたが、この人数を入れて本当に観られるの・・・?
音声ガイドを¥500で借りていよいよ展示へ。
一番最初に目に入ったのが、モネの義理の娘がモデルのオルセー美術館所有の「日傘の女性」。
有名でファンも多い絵ですからみんな立ち止まっています。進んでくださ~い、とも言われないからみんな総立ち止まり・・・。
私は絵に自分の神経を集中させようと思うのですが、混雑が凄すぎて集中できないのです。特に最初の10点くらいは、人の多さに圧倒です。
絵は素晴らしい。
モネの絵ほど、近づくのと離れたのと差を感じる絵はないかと思います。
近づけば薄目をした時のような曖昧な細部のはっきりしない絵なのですが、物を色彩で捕らえたその感覚。
今でこそ、そういった描き方は理解されているものの、当時の人はさぞ驚いたことでしょう。
いよいよ、そこそこ自分の絵を見ようとする目が開いてきたことを感じ出した頃、「庭のカミーユ・モネと子供」。
この絵、モネの絵の中でもかなり好きな3点のうちの一点です。(まだ実物を見ぬ、オランジェリーのパノラマ睡蓮を一番と決めています。)
この幸福感に包まれたひと時。
子どもの遊ぶ様子を見ながら、くつろぐモネの最初の妻、カミーユ。
実際、子どもを持ってみると、子どもを外遊びさせながら、自分が針仕事なんて夢のまた夢って、感じなのですが、モネの家庭はブルジョワで豊かな家。そんな家ですから乳母もいて、そんなゆったりした子育てをすることが出来たのかもしれませんね。
乳母がいようがいまいが、子どもが楽しんで遊ぶ姿を感じながら過ごすって、本当に幸せです。
そしてその幸せ感を盛り立てるように背景の赤やピンクの花が咲き誇っています。
この後、カミーユが若くしてなくなるなんて、その時は分からなかったこと。本当にこの時が一番モネにとっても幸せだったのだろうと思います。
だって、その後モネは段々人物を描かなくなるのですから。
モネの人物、とても愛情に溢れて、幸せに満ちた感じで好きなんですけど・・・ね。
もうひとつ好きな一点、私は多分初めてみた、知った、オルセー美術館の「モントルグイユ街、1878年パリ万博の祝祭」。
オルセーには行ったことがあるので、その時、こちらの展示がたまたまなかったのか、それともあったけれど、私の記憶に残らなかったのか定かではありません。
ただ、これ、今回思いっきり惹き付けられました。
先ほどの2点は知っている作品でしたので、予備知識もあったのですが、こちらは予備知識もなく、ぱっと目に飛び込んできた作品なのですが、うわっ!!という感じ。
おびただしい数の旗がはためいている。
モネは政治的な人ではありませんでしたが、愛国心が伝わってくる絵です。
モントルグイユ街の人々の熱い歓声が聞こえてくるようです。
あのモネの感覚的な筆捌きがやはり高い技術も併せ持っていることも非常によくわかります。
動いているホンの一瞬を切り取った絵。
モネの絵は色彩を見る人の網膜でもう一度混ぜ合わすと表現されますが、絵の動きさえ、見る人に再生させるようです。
すごい。
あまりの混雑振りに、一緒に来た筈の従姉ともはぐれてしまいましたが、彼女もこの絵に惹き付けられ、この絵の複製画を購入。
モネ大回顧展、晩年の作品は白内障が悪化した状態での作品が多く、一応治癒してからの作品は僅かですが、初期から晩年までしかもモネの中でも見たい絵がここからもここからも来ている!!と興奮するような内容で満足でした。
混雑していなければ大満足だったのですが。
アンは当然、観に来た人たちのお尻ばかりを見ることになり、かな~り悲しい状態だったので、私が抱っこし続けました。14キロの彼女を抱っこは疲れました。
私が初めてモネ展を観に行ったのは今のアン位の頃なので、是非見せたかった。当時は今ほど絵画展に行く人はいなかったんじゃないかなぁ?
それにアンもパンフレットの「日傘の女性」をみて、観に行きたいと言っていたのです。
彼女が好きな絵を聞くとやはり私と同じ。「庭のカミーユ・モネと子供」「モントルグイユ街、1878年パリ万博の祝祭」と言ってきました。
この絵画展素晴らしかったので画集を購入しましたら、表紙が「モントルグイユ街、1878年パリ万博の祝祭」でした。私が知らなかっただけでかなり評価が高い作品なのですね。
この度のモネ大回顧展、非常に素晴らしく展示の内容は満足ですが、混雑振りには閉口。それでも私たちが出口をでましたら、入場待ちの長蛇の列。案内には「入場40分待ち」と書かれていたので、これからお出掛けされる方、開館時間に間に合うようにお出掛けされることをお薦めします・・・。
それから音声ガイドですが、こちら小泉今日子さんのナレーションがくぐもった声で聞き取りにくい。これだけ混雑しているとみなさん静かに鑑賞されていても、耳にかなり集中しないと話が聞き取れないのです。画集では知りえない情報もありますが、大半は予備学習で確認した内容も多かったので、ちょっと残念でした。
知識を持って絵画鑑賞も楽しいのですが、今回の混雑振りを考えると自分の目を頼りに鑑賞した方が良かった。
以上私の感想です。
余裕があるのなら、もう一度行きたい。
本当にそう思いました。
モネ大回顧展
http://www.monet2007.jp/