現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
ほるぷ出版
年長の3学期。
勤めていた幼稚園でのカリキュラムの中に「世界のこと」というのがありました。
(年長児のカリキュラムについては以前にもこちらでとりあげています。)
1学期からの流れで
1月は伝承遊びを通して日本独特の文化を意識し、日本を知る。
2月は日本から世界に目を向け、世界のお友達や文化を知る。
世界の人々に親しみ、世界の平和を祈れる人に育てたいという大きな願いがありました。(キリスト教の教会附属幼稚園でした。)
私も子ども達には日本のことを伝えるときに、常に世界と比べて話をしていたような気がします。
世界中には髪や肌、目の色の違ったたくさんのお友達、それからお祈りする神さま、服装や食事も違う、いろんなお友達がいるけれど、その違いも受け入れられる人になって欲しいと思っていました。
それから自分の国を誇れるようにと。
日本人って謙虚で卑下しすぎなところがありますよね。
それが美徳と考えられるのは国内での話。日本の良さを伝えることができる人になって欲しいです。
他の国と比べてどっちが優れているという話ではなくて、です。
相手の国の良さも受け入れられる人になって欲しいな。
それは国同士の話だけでなくて、お友達同士でもそうなんですよね。
金子みすゞさんの詩にもありますけど、「みんな違ってみんないい。」という感覚が持てる人に。
私が現役時代、世界のことを伝えるのにいろんな導入をしてきましたが、導入後、3学期になると子ども達に必ずみせた本。
それなりにお値段もする本だし、少し前の本になるので、中身をもう一度見直してから買いたいという思いがあって、ちょっと買うのを躊躇っていたのですが、買ってしまいました2冊!!!大型本です。(本のサイズ:約31×24.5センチ)
古臭さを感じるかも(1冊目は1995年に出版された本)・・という不安は読み直しても感じず、購入して本当に良かったと思える2冊なのです。
1冊目。
1冊目のこちら。
ユニセフの50周年を記念して出版された本なのです。
2年間掛けて、写真家と教師が世界30カ国以上を訪れ、いろんな子ども達にあってきたのです。
その国々の服装、食べ物、その子どもの好きな食べ物、遊びや住居などを伝えています。
ニューヨークやモンゴル、アマゾン、様々な都市や地方の町や村、いろんな部族の子ども達。中には僧院や孤児院に住んでいるお子さんも紹介されています。
引用:「世界の子どもたち」ほるぷ出版
エスタはタンザニアに住むマサイ族の12歳です。
引用:「世界の子どもたち」ほるぷ出版
エルデンネはモンゴルにすむ10歳です。
世界中の子ども達がこんな風に紹介されています。
文章の方は3年生くらいまでに習う漢字には振り仮名がついていませんが、少し難しい字については読み仮名がついています。
2冊目。
こちらは実はつい最近まで存在自体を知らなかったのですが、本屋で出逢って、もう嬉しくて!調べてみたらアマゾンではマーケットプレイスでしか手に入らないようです。
1冊目と同じ写真家、文担当のコンビで12ヶ月世界を旅し、作られた本です。
世界のおまつり、をテーマとし、そこから世界の国々の文化や宗教を伝えています。
引用:「世界のおまつり」 ほるぷ出版
中国のお正月。
9歳のマンポ。中国のお正月は2月(旧正月)で15日間お祝いが続くそうです。
引用:「世界のおまつり」 ほるぷ出版
エンクワラは10歳のムサンゴンベの住むザンビアの東部、エンゴニ族の儀式で、その年に最初にとれた作物をささげつ儀式です。ムサゴンベは最年少でこの踊り手に選ばれました。
・・という感じで、世界のお祭りが取りあげられています。
日本のひなまつり、子どもの日。それからアメリカのハロウィーンや感謝祭、クリスマスという比較的馴染みのあるお祭り以外に、イスラムの断食明けのおまつり、スリランカの象のおまつり・・・、この本を見るまで全く知らなかったような世界のお祭りも含めて23紹介されています。
お祭りってどれもその国の文化のエッセンスを感じるというか、とても華やかでみていてとても楽しいのです。どちらの2冊も本当にオススメです!!