現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
米原万里さんの本のタイトルのようですが、私にとって久しぶりに打ちのめされるような本に会いました。
面白い、楽しいなんてレベルを超えて、一生忘れられないだろう衝撃を持った本。
夫に見せたら夜のウチに最後まで読破しちゃったそうです。
マメに図書館にも通い、本については小説などは買わない、ビジュアル本については財布が緩い私ですが、本棚の傍で寝ているので万が一大地震がきた場合が大変不安。
棚は倒れないようにしておりますが、本が降ってきそうなのです・・・・。
お盆の時の地震で本に埋もれて亡くなった方がいらっしゃいましたが、他人事とは思えません・・・。
・・・が、止められない本の購入。本収集・・・・。
そのうち、床が抜けるって事ないよね?
さてこれは図鑑サイズだけれど、厚みは図鑑の半分くらい。だけどその内容のすごさにびっくりしました。
見つけてきたのはレオなので、褒めてあげなくちゃ・・・。
横長タイプの本なので、図鑑とはちょっと違う。
それに図鑑のような分類ではなくて、誰かすごーくセンスのいい人が学校の文化祭でものすごく立派な調査結果を発表しているような構成っていえば、よいかしら?
写真がコラージュのように使われていろんな虫たちや、虫たちの不思議を伝えています。
この本では虫たちの不思議なところや、驚きの世界をたくさん伝えようと他の図鑑でみないようなトピックがいっぱいなんです。
それにたまげた・・・。
大きすぎるアリや蚕、ハエの顔のアップは、虫が得意な私でもひるみます。
いえいえ、もっとひるむような写真が一杯。でも、こんな昆虫たちの姿は知らなかったから、怖いもの見たさで真剣に文字を拾います。
「食べられる虫」
食べられる虫・・・。世界地図をバックに食べられる虫の写真と、どんな風に食べるか、なんて書いてある・・・!でも日本でも蜂の子やイナゴ、食べるしね・・・。(私は食べないけど。)
10㎝ある芋虫を食べる国。タランチュラを食べる国。ハキリアリの腹部。蚕の蛹。ミルワーム・・・・。
コオロギキャンディの写真もひるむわ・・・・。
そして食べられる虫のレシピもいくつか紹介されています。
タイの料理で「ミツバチの幼虫のココナツクリーム和え」とかね・・・。
「蚕と絹の物語」
このページの蚕のアップはイチバンきつかった。
蚕を飼ったことがあったけど、こんな顔だと知っていたなら飼えなかったかも・・・。
絹の歴史に触れています。
「ネズミのお話」
これもかなり強烈です。
ハエの幼虫の話。真夏に死んだ野ねずみに何が起こったか・・・・。
「虫といっしょの仕事」
虫と関わる仕事を紹介しています。
クモ、アリ、シロアリ、ハチ、鳴く虫、擬態する虫・・・・。
読み応えありすぎる本です。
ただ・・・、虫が苦手な人は卒倒しちゃうようなページもあるので注意ですよ。
今までにみたことがないような写真や、切り口での虫についての話。
養老孟司さんが監修と言うことで納得しました。
中学生か高校生くらい時に読んだ、
今だとどう思うのかわからないけど、いきなりファンになってしまうくらい面白かったんですよね。
ちょっと見方が変わっているところが惹かれるのかな~。
生活に刺激が足りない方、ちょっと度肝を抜かれて下さい。
あ、ネタバレしているから、私ほどはびっくりしないかな?