現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
VNC(Virtual Network Computing)はコンピュータを遠隔操作するフリーソフトウェアです。操作される側のサーバーソフトウェアと操作する側のクライアントソフトウェアで構成されています。
Ultr@VNCはVNCから派生したもので、独自のビデオドライバで描画を高速化していたり、ファイルの転送機能を備えています。通信の暗号化も行なえるようです。
超簡単に解説!Ultr@VNCをWindowsXPへインストールする手順
- UltraVNCのサイト右上のUltr@VNC 1.0.1 Setup(2006年4月4日時点)をクリック
- 自動でUltraVnc-101-Setup.zipのダウンロードが始まるのでデスクトップなどに保存
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして解凍
- 解凍されてたUltraVNC-101-Setup.exeをダブルクリックして実行
- インストール画面は全てNextを押す
- パスワードが未設定とのWARNIGが出たら、OKを押してパスワードを設定する
- Completing the UltraVNC Setup Wizardが表示されたらFinishを押す
Select Additional Tasksの画面では以下のチェックボックスにチェック
・Resister UltraVNC Server as a system service(UltraVNCの自動起動)
・Start or restart Ultra VNC service(UltraVNCサービスの起動)※操作される側(サーバー)の設定。操作する側(クライアント)ではこのチェックは不要
以上の作業でサーバープログラムとクライアントプログラムの両方がインストールされました。
その他必要な設定
- 操作される側のWindowsXP(SP2以降)でファイヤーウォールの除外設定が必要になります。[スタート]-[コントロールパネル]-[セキュリティセンター]を開き、「Windowsファイヤーウォール」をクリック。例外タブで「プログラムの追加」ボタンを押し、"UltraVNC Server"を選択します。
- サーバーのインターネット接続にブロードバンドルータ(あるいはルータ機能付モデム)を使っている(プライベートアドレスが割り振られている)場合、インターネットを経由して操作する場合はルータのポートフォワード機能を設定する必要があります。VNCクライアントからのアクセスでは、ポートは標準で5900番が使用されます。ルータの設定はメーカー毎に異なるのでマニュアルなどを参照してください。(難易度高)
クライアントからサーバーへの接続方法
- クライアントPCでUltraVNC Viewerを立ち上げます。VNC Server:のボックスにサーバーPCのIPアドレス(ホスト名でもOK)を入れます。
サーバーPCのIPアドレスは、タスクバーアイコンの上にマウスを持っていくとWinVNC-192.168.1.1のように表示されますので、この例だと192.168.1.1がサーバーPCのIPアドレスです。Quick Optionsで通信品質を選びます。SLOW < MODEM < MEDIUM < LAN < ULTRAの順に操作画面の品質が上がりますが、通信データが増えるので帯域が狭い(通信速度が遅い回線)場合にULTRAを選ぶと我慢できないくらいに反応速度が遅くなります。
そういう場合はわりきってMODEMあたりを選びましょう。低画質ですがサクサク動くので快適です。AUTO設定も含め自分の環境で使いやすい設定を選びましょう。
接続できない原因は・・・
- セキュリティソフトのファイヤーウォール機能が邪魔をしている
市販のインターネットセキュリティソフトの多くにはファイアーウォール機能が含まれているので、VNCの通信が遮断されます。(ノートンインターネットセキュリティ、ウイルスバスター等)UltraVNCの通信を許可するまたは5900番ポートの通信を許可する設定に変更しましょう。 - ブロードバンドルータのポートフォワード(転送)設定をしていない
設定をもう一度見直してみましょう。
ポートフォワードについては、以下のページの説明が分かりやすいと思います。
cool-r32.com(ポートフォワードの設定)http://www.cool-r32.com/myserver/8.html - インターネット経由の接続でVNCクライアントにプライベートIPアドレスを入力している
電話回線に例えるなら、インターネットのIPアドレスは外線電話番号で、プライベートIPアドレスは内線番号のようなものです。タスクバーのVNCアイコンにマウスカーソルを持っていった時に表示されるIPアドレスが、以下の範囲のものならプライベートアドレスが割り振られています。 10.0.0.0〜10.255.255.255
172.16.0.0〜172.31.255.255
192.168.0.0〜192.168.255.255
外線と内線をつなぐ役割は一般的にブロードバンドルータあるいはルータ機能付モデムが担っています。(一般家庭のブロードバンド接続の場合)
クライアントにはブロードバンドルータに割り当てられているグローバルIPアドレスまたはドメインネームを入れる必要があります。 - 通信ポートがフィルタリングされている
企業内ネットではインターネット接続の通信ポートが制限されている場合が多いので、そういった環境ではVNCサーバー、クライアントともに利用できません。しかし内部のPC同士であればVNC接続が可能だと思います。遠隔地のPCサポートや、サーバールームにあるマシンのメンテナンス等には利用できると思います。
参考にさせていただいたサイトへのリンク
開発元
Ultr@VNCの開発元http://ultravnc.sourceforge.net/
日本語化パッチ提供サイト
Ultr@VNC 漢字キー対応版(最新バージョンには対応していません)http://www.ioport.net/software/ultravnc/NANASI's HomePage(UltraVNC 1.0.1 用日本語化パッチ)http://www.uranus.dti.ne.jp/~kpnanasi/日本語化工房-KUP Ultr@VNChttp://katgum18.s140.xrea.com/jpatch_n-z.html#ultrvnc
通信暗号化手順解説
ケイムズ/Nucleus・ZenCart・遠隔サポート(UltraVNC)の話題http://kyms.ne.jp/item/85
セットアップ手順解説
yarrow Factory(UltraVNC入門)http://yarrow.mine.nu/contents/wincolumn/vncbeginers/