現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
Cyber Buzzの案件で、公開されたばかりの映画、「オーシャンズ」のチケットを頂きました。
構想に10年。世界50箇所の海を4年間、制作費70億円を掛けて撮影されたというフランス映画です。
その前振りを知っていたので、楽しみに出掛けてきました。
頂いたペアチケットとは別に、子ども料金(中学生以下)はキャンペーン期間中(1月22日(金)~3月5日(金)まで¥500)ということでしたので、家族全員で映画館に足を運びました。
映画の最初のところで、監督が映画を作るきっかけになったと思われるシーンがあります。
海を初めてみた少年が、「これが海なの?ー海ってなんだろう?」と呟くところです。
そして監督なりに子どもに伝えたい海の映像を映画にしたんだろう、と解釈しています。たくさんの子どもに観て貰いたい・・・、そんな思いが子ども料金¥500キャンペーンになっているのでしょう。それもとても評価できます。
私も幼稚園で在職中、年長児のカリキュラムに「海」のことを伝えるというのがあり、海のことをどう子どもにおろすかに頭を悩ませてきました。
海って一言にいうけれど、伝えたいことが多すぎて。
そして海の姿ってたくさんありすぎるのです・・・・。
年長の夏休みが終わるまでにはぜひ海を見せてあげて下さいと伝えていました。
海。
浅瀬。砂を掘れば貝がいたり、夏場は人が甲羅干ししたり・・・。潮だまりの生き物たちもとても面白い・・・。
深海。もしかしたら沈没船が沈んでいるかもしれない場所もあるし、まだまだ深すぎて未だ人の知らない生き物が潜んでいるかもしれない場所・・・。
暑いところの海。寒いところの海。
学生時代読んだ本の中に、スミソニアン博物館のことが出ていました。
スミソニアン博物館では汚染された海の展示があるのだそうです。今は日本にもそういった展示を見せるところが増えてきましたが、私が学生時代にはまだそんな展示をしているところはなくて、とても感心した覚えがあります。
流れ着いたゴミ、を海の模型に再現・・・そんな展示だったと思います。それも今の海の真実の姿なんですよね・・・・。
この映画では美しい姿の海をたくさん見せてくれます。
イルカの大群、鰯の大群、蟹の集団脱皮、珊瑚礁の姿・・・。大きなスクリーンで追うように観る映像は迫力満点で引き込まれていきます。
どうやって撮ったんだろうという程の美しい海の映像。宮沢りえさんのナビゲートで多少説明が入ります。暖かい地域の海、北極や南極の海・・・。進化論を考えさせられるガラパゴス諸島の海・・・。
そして海の中で起こるたくさんの生き物たちのドラマ・・・。
それは弱肉強食の世界だったり、美しいばかりではないのですが、真実の海の生き物の姿。子ども達の息をのむ音が聞こえました。
セイウチのお母さんが子どもを抱っこして抱える姿もあり、動物も親子の情というのがあるのだなぁ、としみじみ感じました。
美しい映像。
たくさんの海の生き物たち。
世の中にある、「デザイン」されているものは自然界のさまざまな生き物からもその形のヒントを得ていますが、自然につくり出された生き物の形や姿というのはなんて美しいものだろうか・・・、とため息をついていました。群れになっておよぐ上の画像のエイにしても、キハダにしても鰯にしても、イルカにしてもみなとても美しくてどう映像を切り取ってもいいと思えるほどの映像なのです。
癒される映像の前半のあと後半では・・、ショッキングな海の出来事。
それは人間の生活の為に変えられてきた海の姿です。一言にいうなら環境破壊。そして乱獲とまで言って良いのか分かりませんが、人間の生活を支えるために捕獲される海の生き物の姿です。
その映像はかなり衝撃的で、人間にとって必要な事柄でも目を背けたくなるような映像でした。
が、映画の最後にこの映像について、海の生き物を傷つけるようなことはしていない、という曖昧な記述があってとてもひっかかりました。
調べてみたところ、その後半のショッキングな映像は全てCGらしいのです。全てドキュメンタリだと思っていた私は大変びっくりしました。
ナレーションの中ではっきりしたメッセージが入るわけではないのですが、多分にメッセージ性のある映像を流しています。それは漁船の漁を映した映像です。 これが真実なら良いのですがCGとなると何処まで実際に起こっていることなのか判断に迷います。下手をすると作り手の想像の域で創作された可能性もあるのです。
子ども達にとってもこの映像はすごく衝撃的でした。
知ることが出来て良かったとも娘は言いましたが・・・。親としてはこの部分については複雑な心境です。
しかし全体としては海のスケールの大きさや豊かさを伝えることが出来たのは良かったと思います。
長い(104分)の映画でしたが子ども達は最後まで静かに観ることができました。特にレオ(4歳)にも伝わる内容だったと思います。
美しく豊かな海。そして人間の手によって汚されたり破壊された部分。それが取り返しのつかないことになりつつあること。そんな海をもっと守っていく手段があるのではないかというメッセージは十二分に伝わりました。
この映画は「文部科学省選定作品」、「社団法人日本動物園水族館協会推薦」の作品でもあります。
美しい海を守るために、その美しさを愛するところから始まっていったら良いなと感じます。
劇場ではチケット購入時に子どもにはオーシャンズの紙製の14センチスケールが貰えます。そして映画館のチラシでも「塗り絵」チラシがありました。
海のことに興味を持つきっかけになってくれたら嬉しいです。
今回特別協賛しているボートレースでは売上金の一部をそんな海を守る活動に利用しています。 様々な社会貢献の中の一部として水質浄化研究や地域植樹活動を行っています。
下記サイトでそんな活動をご紹介しています。
『オーシャンズ』に特別協賛しているボートレースのページはこちら
※この記事の画像は特別に提供して頂いています。