現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
自由学園幼児生活団の通信グループ、第1回目の教材の中には鯉のぼりの製作の材料が入っていたようです。
ですが私の通信グループの教材は人から頂いた物なんです。
最初の数回分は足りない物があります。この鯉のぼり作りの材料も無くなっていました。ですから作り方の説明の用紙を参考にして鯉のぼり作りをしてみました。
そこでは幼稚園教諭として在職していた時のクセの様なものも出ています。
製作の指導のHow to~にも触れることになるので、これから幼稚園教諭を目指す方、それからお子さんと製作をしてみたい方の参考になればと思います。
一応、こちらの生活団の通信グループは年少児を対象にして作っています。
私も在園中はまったく同じ要領で作った記憶があります。色つきに和紙だったように記憶していますが思い違いかもしれません、そこにツヤ紙を切ったり、ちぎったりして自由に鯉のぼりに模様を付けるのです。
ただ、レオ(2歳半)の分だけ鯉のぼり作りの用意をしても、絶対にアンも作りたがることはわかっていましたので、両方の製作をそれぞれの発達段階も踏まえて用意することにしました。
一度に説明すると訳がわからなくなりますから、今回はまず、2歳半の息子レオの話。
だいたい、年少さんの配慮と同じような感じです。実際鯉のぼり作りというのは入園して間もない時期に作ることが多いので、はさみや糊の使い方も教えながら同時にチェックしていきます。
材料の準備は前日の夜、子ども達が寝た後にしました。
子ども達は待てないので、こんな材料を見せたら寝てくれませんー。
この材料はアンのものとレオのものが混ざっています。それに足りないものもありましたが、こんな感じで前もって製作がスムーズに進むように材料や道具を用意します。
材料:
和紙(私は習字に使う半紙を用意しました。¥100ショップで手に入ります。)
カラーセロファン、透明折り紙など(鯉のぼりに貼り付ける紙はツヤ紙を探したかったのですが、入手できなかったので、¥100ショップで調達しました。)
金の紙(目玉用)
黒の紙(目玉用。写真には写っていません。)
針金(私は家にあった、#30のワイヤーを利用しましたが、普通の針金でオッケーです。)
たこ糸(太めの木綿糸でも可)
棒(竹や角材、丸棒)
道具:
糊(幼稚園で使うようなデンプン糊があれば良かったのですが、我が家にはスティック糊と液状糊しかなかったので、今回はそれで良し、としました。)
はさみ
(年少さんの最初だと、糊を使用する時に大変なことになりがちなので、お手ふき用の水拭きを用意していましたが、今回は家での製作なので特に用意しませんでした。)
前日準備:
レオ用:
・予め和紙(半紙)を糊代を残して半分におり、筒型に折っておく。筒の口には1㎝ほど外側に折り返し部分を作っておく。ここに後から針金を通します。生活団ではこの折りの部分に切り込みをいれて内側に折る方法を紹介しています。そちらの方が見栄えはいいのですが、ちょっと針金を入れるのが大変です。これを2枚用意。しっぽの形のラインをひいておく。
・目玉用の金の紙と黒の紙を切っておく。
・セロファンや透明折り紙など、飾り付けに使う紙を細長く切っておく。
当日:
①はさみの持ち方を確認し、しっぽの形を切らせる。予めラインがひいてあるので、その線に沿うように切る。
はさみを持った時に親指が上にくるように、はさみを切る時にはさみを持っていない方の手がはさみに掛からないようになど、確認しながら切る。
レオはまだ2歳半なので、紙を私がもち、レオははさみを切ることにだけ集中させました。
(この時はひとりで切っていますね・・・。)
②飾りに使うセロファンや透明折り紙の1回切り。細長く切ってあるので、一度チョキン!と切れば、紙吹雪のようにバラバラになります。最初にこちらをちょきちょき切ってそれから①のしっぽ切りの方が段階的には良いと思いますが、今回レオが試した手順はこうなっています。
本当ははさみに慣れていないお子さんには切りやすい折り紙などをオススメします。レオはある程度、切ることには慣れているので、今回はちょっと初めての素材を使ってみることにしました。
③ー②でカットした飾りに糊付けして、鯉のぼりに貼り付ける。
この時は糊の扱い方を予め伝えます。
年少さんは言葉で教えても理解が難しいので、実際に先生や大人が目の前で見せることが大事です。
わざと糊を山盛りにすくって使おうと見せたり、逆に大きな紙にちょこん、と糊をつけるところを見せて子どもにどのくらいの量の糊をどんな風に使えば良いかを考えさせます。
また、糊を付けた方をひっくり返して下にしないと貼り付かないと言うことも確認します。
今回はセロファンや透明折り紙を使っているので、重ねて使ってみたり、目の前にかざしてみたりしながら作っていっても良いと思います。
④予め用意してあった目玉を相応しい位置に貼る。
これも、幼稚園で指導する時には目玉の紙をあちらこちらにあててみて、「ここがいいかな?」「それともここがいいかな?」という感じで見せてみて、どこに貼ると鯉のぼりらしくなるかを考えさせています。
ここまでが子どもの担当。
(黒い線は#30ワイヤーです。)
よく乾かしたら、大人が針金を入れてたこ糸などを通し、完成です。
尾の鉛筆の線も消して下さいね。
針金を鯉の口部分に入れて輪になるようにして鯉のぼりらしく仕上げます。
針金の太さに寄って先に丸くしてから鯉のぼりに付けた方が良い場合もあります。
レオの鯉のぼり。
1回切りと糊の扱い。しっぽは比較的上手にきれいに切れています。
アンと一緒によく自由製作もどきをしているので、比較的はさみや糊の扱い方はわかっていて感心しました。
母は今まであんまりチェックしていなかったのよね・・・・。まぁ、糊を端から端まで塗るのはまだ難しいようですが。
目玉のカットは私がしていますが、アンの方はラインを書いておきアンに任せました。(そのせいで出来映えに年齢差がでていません・・・。レオの鯉のぼりをお手本にしてしまったんでしょうね・・・。そこは反省。)
そんな風に年齢差により、参加する度合いが変わってくると思いますので、アンの話はまた後日!
そこでは年長児を対象に製作についてお話しできればと思います。(まぁ、年少さんほど気合いを入れて語ることもないかと思いますが・・。)