劇団四季『赤毛のアン』全国ツアー初日

赤毛のアン、全国公演スタートしました。

劇場パンフ 赤毛のアン


初日の公演に行って参りました~!

来場者は年齢層の幅が広く、年輩の女性だけで見えていたり・・・、ファミリーが多いかと思っていたので、意外でした。
原作の、『赤毛のアン』のファンも多くいらっしゃっているのでしょうね。

原作の物語は、文字を追う度に次々と舞台のプリンスエドワード島の情景が浮かび、登場人物が時代や文化を超えて、自分の身近な人に感じられるくらいなので、四季の舞台でどうみせてくれるか、楽しみにしていました。

子どもたちはジブリの『赤毛のアン』や、DVDの『赤毛のアン』↓を観ていましたので、ストーリーはしっかり入っています。
それにウチの娘のアン(紛らわしいですね~。)は本もだいぶ読み込んでいました。

※私的には、本当は視覚でみせるより先に、本を読ませたかったのですが、本を読むきっかけにはなったかな。私自身は一番最初のアンとの出逢いは本でした。

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(前回の笠松はるさんのアン)


さて、劇団四季の赤毛のアン、全国ツアー初日。
キャストはちょっと前回と変わっています。

主役のアンは、劇団四季でもずば抜けた歌唱力を持つ、
笠松はるさんが務めていましたが、今回は林香純さんが、初日公演を務めました。

これはどうも、笠松さんが26日からの『アスペクツ オブ ラブ』のジュリエット役にキャスティングにされていることが大きいようです。


笠松はるさんは『オペラ座の怪人』のクリスティーヌ役もされていました。
こちらを聴くと、その素晴らしい歌唱力がわかります。

林さんもきれいな明るい声と自虐的な低い声?を使い分け、歌も上手で伸びしろを感じる女優さんです。これから、いろんな役でキャスティングされていくのではないでしょうか?

林香純さんは、2008年入所。
その翌年に、ブロードウェイ ミュージカル『春の目覚め』のオーディションの際に、受験番号と名前を行っただけで、ブロードウェイのスタッフが合格を決めたと言うほどの逸材。
歌唱力、演技力、ダンス力、全てにバランスの良さを感じました。
身長は150センチ台前半のようです。

アンの腹心の友、ダイアナ役は、『人間になりたかった猫』のジリアン、『アンデルセン』で斉藤美絵子さんと、一緒にマダム・ドーロを務めていた、小川美緒さんです。
バレエシーンたっぷりのマダム・ドーロ役を務めるだけのことはあって、小川さんのダンスシーンはエレガントで上品。ローザンヌ国際コンクールにも出たこと があり、ドイツのバレエ団でも長く活躍されていたというダンス力は思わず、目が釘付けです。まさにダイアナぴったり。声も期待を裏切らない柔らかく 美しい美声です。

ギルバートは竹内一樹さん。
長身のイケメンです。おっとりした感じのギルバートにみえました。
今回のストーリーはアンが奨学金の特待生になる・・あたりで終わるのですが、その後のアンとギルバートの行方がみたい感じです。

マシューは日下武史さん。
言わずとしれた、劇団四季創立メンバーのひとり。心臓の弱い、そして物静かで口べたなマシューを全身で演技しています。まさにマシューそのもの。立っているだけでもマシューという感じです。
歌唱力や声量は他の役者さんと違いますが、それがまたマシューらしい。
アンとマシューのダンスシーンややりとりはとてもつもなく、涙を誘い、会場内はすすり泣く声・・・。

マリラは中野今日子さん。
美しいマリラです。ちょっと取っつきにくいくらいの真面目で堅苦しいマリラ。でも本の印象より、いくらか優しく感じます。所作がひとつひとつ、当時のスタイルをきちんと再現。全て自然にこなしてしまう。マリラとマシューは演技力、すごいですね。

ジョシー・パイは石井亜早実さん。
アンより小さい!!すごく小さい!ギルバートとアンの仲を妬いてあれこれ、ちょっかいだして来る役です。憎めない可愛さ。

メインキャストをご紹介しましたが、
見どころは一杯です。

まず、舞台セット。
アンの家、グリーンゲイブルズはコンパクトに必要なものをきちんと揃えています。
とても可愛らしいです。
1階はリビングダイニング、玄関。マシューのいる椅子。
そして外とのつながりも上手く取り入れた舞台で、アン、マリラ、マシューが別々の場所でそれぞれの思いを歌うところがあります。

アンが2階の自分の部屋で。
マリラがリビングで。マシューが庭で。

そんなシーンを活かせるセットです。
アンの家を再現した、小物達もひとつひとつ素敵で見もの。
アンの部屋のベッドにある、キルトのベッドカバーは本当に手づくりなんだそうです。
色はブルー系で出来ています。
なぜなら、孤児院から貰われてくるのは本当は男の子の予定だったから。
マリアはやってくる男の子の為にキルトのベッドカバーまで用意していたんですね。

アボンリーの学校も、とてもかわいいセット。
アンがアイスクリームを初めて食べた、教会学校のピクニック。
いろんなシーンがそのままドールハウスにしたくなってしまうような可愛らしさです。

子どもたちの衣装も、皆それぞれデザインやカラーが違うんです。
ステイシー先生なんかは、華やかな人柄を表す素敵なパフスリーブのブラウスにロングスカート、とってもオシャレで生徒達の憧れの存在!というところがよく分かります。
衣装も凝っていますね。

アンのお話は、エピソードがたくさんでミュージカルで再現するために脚本を作るのは大変だったと思います。端折れるところが少ないし。それを上手くつなげていますね。
もうちょっと先のストーリーまでみたいという思いは残りますが、アンが生き生きと成長していく様子、アンの変わっていく様子も実感できます。

アンが多くの人に受け入れて、豊かに育っていく様子。生き生きとした姿は元気が貰えます。そしてマリラや特にマシューとのやりとり。胸が一杯になります。

ミュージカルの醍醐味。
私達観客はただ座っているだけなのですが、いろんな体験や思いを味わい。人生を豊かにしてくれると思います。

また本を読み返したくなりました。

赤毛のアン パンフレット


劇場パンフやプログラムの写真は、前回の公演のものが多く使われているようです。
プログラムは¥1300。

今回のキャストは・・

(5/19 グリーンホール相模大野/神奈川)

アン・シャーリー : 林 香純
マシュー・カスバート : 日下武史
マリラ・カスバート : 中野今日子
ステイシー先生/スローン夫人 : 倉斗絢子
ギルバート・ブライス : 竹内一樹
ダイアナ・バリー : 小川美緒
レイチェル・リンド夫人 : 出雲 綾
バリー夫人 : 横山幸江
スペンサー夫人/パイ夫人 : 佐藤夏木
ブルーエット夫人 : 金原美喜
マクファーソン夫人 : 種子島美樹
店員ルシラ : 田代美里
ジョシー・パイ : 石井亜早実
プリシー : 波多野夢摘
ベル : 長野千紘
ティリー : 諸橋佳耶子
ルビー : 菅谷有希
フィリップス先生 : 鈴木 周
郵便配達アール/チャーリー : 鈴木智之
農夫セシル : 近藤聡明
牧師/駅長 : 玉真義雄
キット : 高橋 徹
ジェリー : 新井俊一
ムーディー : 嶋野達也
トミー : 南 晶人

赤毛のアン、最終稽古の様子は>>こちら(劇団四季公式サイトより)

劇団四季『赤毛のアン』
http://www.shiki.gr.jp/applause/anne/index.html