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本が大きくて、見開きで左にひらがな、右に文字に因んだ絵。 トリックアートのような「ふしぎなえ」でもお馴染みの安野光雅さんの絵本です。
大人が見ても美しい、そして懐かしい風合いの絵、ひらがなを覚えてしまった後でもページをめくりたくなるようです。
私は年少のアンに、わざわざ文字を教える気はありませんでした。 しかしクラスのお友達のマークや名前、そしてその文字を覚えてしまうのは子どもにとっては普通のことだったようです。まず自分の名前に使われている文字を読めるようになっていました。 そして、
「〜ちゃんの あ。」 「〜ちゃんの か。」 「〜くんの こ!」 というように、ひらがなを見つけると声に出して読むようになって来ました。 この本を読みながら、字を確認しているようです。 そして時々、文字を指でなぞっています。
モンテッソーリの教材でも「砂字」というのがあり、板の上に字がひとつ書いてあるのをなぞりますが、そんな感じ。 砂字は文字の部分が紙やすりのようになっていて、ざらざらしているのです。
私はシュタイナー教育の方が興味があるんですが、本人が興味を持つ時期というのが確かにあるので、子どもが望むときに必要な手助けをしてやっても良いと思っています。 聞いてきたら教えてあげるのは当然ですが、ひとつこの本を与えたのも事実。
自由画の中でも、鏡文字(文字の左右が逆になっている。)や偽文字(文字っぽいもの)を書くようになってきています。本人は文字を書いているつもりなんですよね。
お友達に手紙を書きたくて、たまらない。 幼稚園でお手紙ごっこ(=郵便ごっこ)をするところがありますので、機会をみつけて記事にしようかと思いますが・・・。
物に対する考え方としても、出来るだけ美しいものを選びたいと思っています。そうは言っても予算的に難しいものも多いのですが、美しい本というのは素敵な贅沢だと思っています。