現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
ひさしぶりにケンケンの記事です。
愛宕六助(店舗は炭鉱をイメージしているそう)
幼少期を宇部・小野田で育った人間の体の組成は一部が豚骨ラーメンであるため、定期的なスープの補充が必要です。そのため、故郷を離れて生活せざるを得なくなった者は、帰省したら先ずは地元ラーメン店を目指すことになります。
宇部・小野田系豚骨ラーメンはメジャーな博多ラーメンのようなあっさり系豚骨ラーメンとは異なり、豚骨を激しく煮立てて大量のコラーゲンを抽出したドロドロ系スープの豚骨ラーメンであり、全国的には扱う店舗が非常に少ないのが現状。
そこで、全国各地に散らばった宇部・小野田出身者は、博多ラーメンを代替食としたり、「一久お土産ラーメン」を定期的に取り寄せることで生きながらえているのです。
以上、私の体験と主観による憶測
さて、首都圏に地元有力ラーメン店「六助」で修行した若者が、暖簾わけしてもらい出店したとの情報を入手。職場に近いこともあって、先日訪れることができました。
まずは、スタンダードなラーメン(800円)を硬さ普通で注文。
ラーメン(800円)
強烈なドロドロ豚骨スープを期待してはいけない。
小野田六助よりかなり薄く感じたが、味は確かに宇部・小野田ラーメンのもの。店主はスープの濃さを場所に合わせたつもりはないと言っていましたが、前回帰省時に「三平」でもあっさり感を感じたので、これは最近のトレンドかも?ただし、この味の方がこちらでは受けるでしょう。
メニューにはおにぎり付きと書かれていましたが、今回は茶碗にご飯で出てきました。夕食時間帯と土曜日はコップビールかウーロン茶サービスとのことで、私はウーロン茶をチョイス。
ちょうど、客が私だけになったので、店主に小野田出身であることを打ち明け、話を聞いてみました。
・ 麺は宇部より木嶋製麺所の麺を取り寄せている。
・ 愛宕六助オリジナルメニューの六助丼はチャーシューの切れ端を有効利用したもの。
・ オープンして1年経ったので味の確認のため小野田六助に再修業に行きたいと考えているそう。
・ 店主は私が昨年の夏に行った小野田バイパスの「三平」立ち上げに携わった。
・ 宇部・小野田ラーメンは白濁豚骨スープの久留米ラーメンが発祥らしい。
・・・といった話をしてきました。
分布が宇部・小野田中心なのは炭鉱労働者が多かったためかもしれませんね。久留米と宇部・小野田どちらも近隣には炭鉱があったので。
私にとっては、実家に戻ったような錯覚を得られる店です。
今度地元出身の友達と会うときに連れて行こうと思っています。
おそらく、超マイナーな部類に属する宇部・小野田ラーメン、一度味わってみてはどうですか?
愛宕六助
http://atagorokusuke.jp/
近隣にコインパーキング多数あります。