幼稚園その他 大人向け書籍 英語の本

マザーグース(Mother Goose)の魅力を少し・・

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私がマザーグースに興味を持ったのはいつだったか、はっきりした記憶はありません。

ただ、自由学園幼児生活団に在園中、一番の仲良しだったお友達のママが帰国子女でICUの出身。
当時はまだ子どもの英語教育なんて全く盛り上がっていなかった頃ですが、そのママが「ピーターラビット」「マザーグース」(ナーサリーライムズ)を英語の教材として勧めてくれたということでした。

  邦訳 ピーターラビットシリーズ

 
ですから我が家にはボロボロになった、しかも邦訳のピーターラビットですが、シリーズが3セット分ありました。それは母が私に買ってくれたものでした。(私の両親は特に英語の勉強をさせませんでした。)

その生活団時代のお友達の家には英語の絵本など、美しい絵本があったような・・・、トップ画像のニコラー・ベイリーの本もそこで見つけたのかもしれません。

その後、ずっと心の残っていたこの本を再度、吉祥寺で開かれていた「世界のマザーグース展」で見つけて即購入。もう15年以上前のことです。この本は初版が1977年に出版された本なのですが、たくさんあるマザーグースの絵本の中でも特に絵が美しくマザーグースの謎解きのような独特な世界を表現している本だと思います。

ニコラ・ベイリーのマザーグースの本

 

 

(出典:Nicola Bayley's Book of Nursery Rhymes

 

HEY diddle diddle,the cat and fiddle,
The cow jumped over the moon;
The little dog laughed
To see such sport,
And the dish ran away with the spoon.

 

Nicola Bayley's Book of Nursery Rhymesの邦訳版の存在を知りました。邦題はマザーグースのうたがきこえる

今更ですが、マザーグースって何?という方もいらっしゃいますよね。
マザーグースというのは英語圏における日本のわらべうたに値するものです。(日本のわらべうたについてはこちらで少し記事を書いています>>えかきうたについて・わらべうたも含む

日本のわらべうたも子守歌、子どもの遊び歌や数え歌、しつけの要素を兼ねた歌など以外にその時代の社会を風刺したような歌詞なども見受けられるのですが、この点はマザーグースも同じ。

(※1)マザーグース(Mother Goose・・がちょうおばさんの意味)というのはアメリカでの一般的な呼び方でイギリスではナーサリーライムズ(Nursery Rhymes・・子ども部屋のうた)と呼ばれることが多いようです。

※1・・マザーグースという言葉はシャルル・ペローの「過ぎし日の時代の物語」の中に出てくる言葉からきたもので、当時フランスのいなかでは、がちょうの番をするおばあさんが子ども達にお話しをしてくれることが多かったことから、このように呼ばれるようになったようである。(引用:マザーグースと絵本の世界
英語圏ではこのマザーグースはあまりに馴染みがありますから、新聞の見出し、小説や映画、日常の会話にも関わりのある言葉が選ばれたりしています。

例を挙げると・・、

あまりに有名なアガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」もマザーグースが使われています。
マザーグースに「10人のインディアン」という曲があり、「10人のインディアン、一人が~し、そして○人になった♪」という歌詞に合わせるかのように、船上で次々人が唄の歌詞に合わせて殺されていくのです。

そしてタイトルの通り、 誰もいなくなってしまう。
それでは読者が納得しないですよね。もちろん全てが明かされます。

マザーグースのもつ残酷性や不気味さを上手く利用したミステリーです。読んでいない方は是非!!

話は戻しますが、日本でも、良く馴染みのある、「ロンドン橋」「きらきら星」も実はマザーグースの唄なんですよ。
小さなお子さんの英語教育を考えられた方なら、英語の教材としてこのマザーグースを選ばれた方もいらっしゃるでしょうし、英語の学習教材の中でもよく登場します。

私の勤めていた幼稚園では英語の講師を招いての「英語」の時間がありました。
これは英語を身につけると言うより、国際理解の導入として・・・、世界にはいろんな言葉があるんだよ、ということを伝えるひとつの手段として取り入れられているものでした。

その幼稚園での英語の時間にも、よくうたが歌われていたのですが、それが主にマザーグースのうたでした。
身振り手振りも加えながら当然、英語で歌います。
講師の先生がいても、担任は他のことをしているわけではなくて、一緒にうたや踊り、ゲームにも参加します。

ロンドン橋はふたり(橋の役)が両手を組んだ下を、子ども達が"London brige is foolling down~♪"と歌いながら駆け抜けて、"My fair lady~♪"と最後の歌い終わりでふたりが組んだ両手をおろす時に下にいた子どもが捕まってゲームから抜ける、もしくは橋の役になる・・・、という遊びができるのです。

私も"London brige""Twinkle star"くらいは歌詞を未だに覚えていました。鼻唄代わりによく、いろんなうたを口ずさんでいるんですが、この2曲もよく歌っていたようなのでした(子どもの指摘による)。子ども達が覚えてしまい、マザーグースのうたに興味を持ちだしたのです。

魅力的なマザーグースやナーサリーライムズのうたの世界をいろんな画家が工夫を凝らして絵を描いているのですが、そんな絵本をぜひ、集めていきたいと思っています。(え?また本が増えるの?とパパ恐怖!!)

そんなわけで私も再度このマザーグースに注目。
日本のわらべうたと合わせて日々の生活の中に取り入れて行きたいな、と思っています。
このマザーグース、詳しく語り出したらとても私の手には負えませんし、キリがありませんから今日はここまで。

今後(夏休み以降)はまったく手つかずになってしまった、英語教育も復活できたらな~、と
思っています。
ちなみに私、英語は全くダメ!!自信がありません。
ひとりで海外旅行に行ったり、その時々はなんとかしていたのですが、今はさ~っぱり忘れてしまっているし、言葉も出てきません。というわけで夏休みを終えたら、私も子どもと一緒に学習かな?(本当にやる気になるかどうか・・・。こうご期待!)

有言実行??

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