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温暖化が進んだら通信が途切れる?

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「風が吹けば、桶屋が儲かる」
という言葉が古くからありますが、今日はそのテの話ではなく大まじめな話。


初めて主人の実家のある山口県に足を運んだのは、夏のことだった。
こちらより田舎だと聞いていたので、静かに過ごせると思っていたけれど実はそうでもなかった。
行ってみてびっくりしたのは、セミがしわしわ・・と鳴くこと。
このしわしわ・・鳴くセミが途方もなくうるさい。

首都圏内から殆ど出たことが無い私は、セミといえばミ~ンミンミンミン・・・・、と鳴くものとばかり思っていたけれど、実はそうでもないことにびっくりした。
山口というか、西日本ではシワシワ~~、と余計なお世話な鳴き方をするシワシワゼミが主流だということで、しかもあちらの方がセミが遥かに多いようで・・・。

本来静かであるだろう場所もセミの鳴き声にイライラするくらいとにかく、うるさかった。
たぶん、セミの数も半端なく多いんだと思う。
毎年夏に山口に行くようになって、慣れてきた私にはシワシワゼミの鳴き声には慣れたけれど、この鳴き方がおかしくてたまらない。
シワシワシワ皺皺皺・・・。余計なお世話ですって。

このセミは本当はクマゼミといい西日本を中心に成育しているらしい、やはり関東にはいないのだそうだ。

クマゼミwikipediaより一部を抜粋

外観

成虫の体長は60-70mmほど。アブラゼミミンミンゼミにくらべて頭部の幅が広い。は透明で、背中側はつやのある黒色だが、腹部の中ほどに白い横斑が2つある。

分布

分布域は関東地方南部以西の西日本(近畿、中国、四国、九州地方)から南西諸島で、西日本では個体数が多く、都市域でも普通に見られる。

成育域の北上

1980年代以降、大阪市などの西日本の都市部でクマゼミの生息数の急増が観察されている。従来はアブラゼミが最もよく見られるセミで、クマゼミは珍しいセミであったが、現在ではクマゼミが最も多いセミとなり数の逆転した地域が広がっている。
また1990年代頃から関東地方でクマゼミ生息地の東進・北上が報告されている。神奈川県における東限・北限は、昔は花水川城ヶ島であったが、最近は平塚市横須賀市などでも頻繁に声が聞こえるようになっている。

クマゼミの増加の原因には、地球温暖化の影響との説がある。その他、樹木の移植の際に根の周囲に幼虫が混入しているという説や、ヒートアイランドによる都市部の気温上昇など他の原因との説がある。

ここでクマゼミについて知っていただきたいのは、関東で主流のアブラゼミやミンミンゼミに比べて、暖かい地域で生育する種類であるということ。

ところが段々、地球温暖化や都市部の気温上昇とともに、クマゼミが西日本から段々勢力範囲を広げ、東日本にも増えて来つつあると言うこと・・・。

クマゼミが増えると、困ったことが起こると予想されるのだ。(←ここからが本題)

実はこのクマゼミ、光ファイバーの家庭用ケーブルに産卵しようとして、産卵管を突き刺し、光ファイバーを傷つけるというという問題が出ている。
どうも、木の根と間違えて・・、ということらしいのだ。クマゼミの産卵管は太さが1ミリほどあって硬いため、光ファイバーを損傷しやすく、また光ファイバーも僅かな傷で通信が途切れる・・・。

幹線と各家庭の間をつなぐ「ドロップ線」という細いケーブルが被害に遭うので、被害は個々の家庭に止まるのだそうだが、ケーブルを交換する必要がでてくるし、また利用者からの通報がないと気付かないので、パソコンの不調や回線の混雑と見過ごされることも多いそうである。

西日本ではこのクマゼミ対策ケーブル(商品名:セミタフ)を既に導入しているが、今まで被害のなかった東日本では従来のケーブルになっており、今後クマゼミの北上と共に被害が予想される。

参考:神戸商工会議所垂水支部のサイトで取りあげられている(平成18年6月15日(木)「読売新聞 夕刊」より記事) リンク→こちら

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クマゼミのことを調べていたら面白いことがわかったので、今回は「である・だ調」でご紹介しました。

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