現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
夏休みの終わり、私たちは山口から阪九フェリーを利用して大阪まで移動しました。
今までは1000㎞ドライブだったのですが、ちょっと趣を変えたかったのと、少し楽をしたかったのと・・・・。
山口から私たちの家まで、車で帰るとなると高速道路をノンストップで走っても10時間以上かかります。
私は高速道路の運転を(怖くて)しないので、主人が運転することになるんですが、それはあまりに過酷というもの。いくら運転好きでも堪えます。
だって、ハンドルを持たず、乗って寝ているような私たちでも疲れますもん。
ショートカットにはならないけど、ちょっと楽しようじゃないか・・、フェリーの利用を思いつきました。
今回利用したのはそのフェリーの中でも阪九フェリーと呼ばれる、大阪と九州をつなぐフェリーです。
この阪九フェリー、大阪と九州の間(フェリーで458km)を行き来する船が4隻あります。
・やまと
・つくし
・ニューながと
・ニューあかし
です。
大阪でなくても神戸に着く、
・フェリーせっつ
・フェリーすおう
等も選択範囲でした。
別に東京まで行ってくれるようなフェリーに乗ってもいいのですが、すると2泊。2泊は構わないけれど、予算的に相当苦しい。
そこで上記の中から決めたのですが、今回私たちが選んだのは「やまと」。
2003年3月就航したという新しい大きな船で、キャビンなども広めと聞いていました。(※つくしも同じ頃に就航した、同じ形の船です。)
阪九フェリー やまとパーソナルデーター
総トン数:13,353㌧
全長:159m
全幅:26.4m
最高速力:約25.8ノット
旅客667名:トラック229台:乗用車138台
1~4階 車両デッキ
5~7階 乗客デッキ
施設:レストラン、展望浴室、シャワー、カラオケルーム(有料)、キッズルーム、リラックスルーム(有料のマッサージチェアがあります。)、喫煙コーナー、ペットルーム、ショップ、フロント等。
九州は新門司(門司港)。
九州といっても北にある場所で、本州の最西にある山口県からは比較的近いところです。
これが門司港のフェリー乗り場です。
前々日にドバイから帰ってきた私、荷作りも大忙しだったので、今回は門司港周辺を楽しむことは出来なかったんですが、「バナナのたたき売り」の発祥の地だったり、黒川紀章氏設計の高層マンションレトロハイマートがあったりと、観光には事欠かない土地。散策したかったな・・・。
さてどういうイメージかわかりませんが、この大きな建物が門司港のフェリー乗り場です。お土産物なども売っています。
手前がフェリー乗り場、通路を渡ってフェリーに乗り込みます。
ドライバーは後から車を船に乗せて船室に入るので、その晩に必要な荷物は手荷物として持って行かなければなりません。後から車のある場所に行くことはできないんです。
しっかり手荷物は分けておく必要がありますね。
この通路の手前でチケットを見せ、乗船します。
わ~、広い!!
ということは決してあり得ません。船のキャビンって狭いですよね。
でも主人はやっぱり、やまとの部屋は広めだなぁ、なんてつぶやいていました。
ここは4畳半くらいの広さです。
キャビンは
特等、1等洋・和室、2等指定洋・和室、2等とあり、指定のない2等室というのは大部屋と思って頂いたら良いです。
特等・・7階(最上階)
1等・・6階窓側
2等指定・・6階窓なしの内側と5階の窓なし内側
2等、ドライバー室・・5階
私は大部屋でもどこでも寝られる性質ですが、1歳児と4歳児という、迷惑を掛けかねない子どもがおりますので、個室を考えていました。
子連れですので、和室が楽かなぁ~、ということで選んだのは1等和室です。
こちらは大人3名の部屋ですが、大人2名から利用可能だそうです。
今回この費用ですが、繁茂期ですから高い料金設定になります。
大人1人につき未就学の子どもが1人は無料になりますので、子ども達は無料。かかるのはまず、主人と私の料金ということになります。
それから我が家のマイカーの航送運賃。こちらにはドライバーの2等運賃代が込みになっていますが、我が家は1等和室を選択したので、差額分を支払います。
この時のドライバーの2等部屋というのは先ほどの指定のない2等室とは別物で、ドライバー用の2等室(ドライバー室)というのがあるんです。
これはベッドが用意されていて、一人一人のコーナーが確立されおり、普通の2等の部屋よりも数段くつろぎ感は増すと思われます。
ちなみに今回はトータルで¥38160かかりました。
10月1日から一人当たり、1回の乗船賃が¥200値上がりします。
部屋の片隅には布団と浴衣、アメニティなどがありました。
無料とはいえ、もちろん子どもの人数も予め伝える必要があり、チケットもあるのですが、浴衣やアメニティはありません。
アメニティは歯ブラシセットと、小さな石けん、タオルです。
敷き布団などはちょっと小さめです。
新しいものだけれど、利用者から雑な扱いを受けるらしく、マットレスは飲み物をこぼした後など結構シミが目立ちました。
シーツはきれいなので、隠せばいいんですけどね。
布団の反対側にはテレビ、小さなテーブル+お湯入りポット+お茶セットがあります。
またこの部屋は押し入れがあり、布団をしまうこともできますし、そこから持ち出せば座椅子もあります。
お茶セットの中にはもちろん、ティーパックがありましたよ。ポットの中のお湯は直前に用意されたものらしく、電気ポットではないのですが、熱いお湯でした。
個室の人たちはスリッパがありますが、2等の「指定」以外の部屋の人たちにはスリッパは用意されていないので、必要なら持参することになります。
この部屋にはトイレはありませんが、ドア側に洗面台があります。
個人のアメニティとは別に石けんがありました。
キャビンの窓枠に乗ってしまった行儀のない子ども達ですが、あまりに仲良しモードで船に乗った喜びをふたり手にとって喜んでいたので、可愛らしく思えてぱちり!
窓、広めです。
この窓の外は基本的には人が歩くことはないので、安心してカーテンを開けて外を眺めることが出来ます。
やまとを知りたい方へ・・・
船長が撮った船内の景色(やまと)
http://www.geocities.jp/captainshomepage/webshipviewyamato.html
↑のトップページはこちらになります。
こちらのホームページでは大阪・泉大津港、あるいは神戸ポートアイランド港から北九州門司港までの瀬戸内海航路を定期航船している客船の船長が撮った、航海や船の様子、海、船、港等を紹介しています。
船長のホームページ
http://www.geocities.jp/captainshomepage/index.html
神戸につくフェリーすおうを観ています。
ここは7階にあります、船上デッキ。
ごらんのように手すりはありますけど、レオくらいは簡単に擦り抜けそうで、みていると怖いんです。恐がりのお子さんならいいんですけど、うちの息子ったら身を乗り出すんですよね・・・・。
このフェリーすおう、を観て、子どもたちもまた、大きな船に乗り込んだことを再確認したようです。
レオも「ふね!ふね!うみ!うみ!」と大騒ぎ。
ふね・・が「うね」、うみが「んみ」に聞こえるんですけどね。
浮き輪に「やまと」って入っているので、記念になるかな、と思い撮影です。
船は17:30に門司港を出発しています。
デッキは風がかなり強く感じますので、帽子などは注意です。
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船内をあちらこちら探検です。
こちらはキッズルーム(5階)。
本当に小さな子向けのお部屋。1~2歳児用なんでしょう。転んでも痛くない作りです。新しくとてもきれいです。
こちら、船長(キャプテン)のユニフォーム。
頼めばフロント(5階)で貸し出してくれるんです。
お借りしましたが、このようにすごく大きいんです。帽子はありません。
アンは嫌がって着ませんでした。
しばらくしてみた、夕陽。
美しいです。
そこで気付いた私たち!
「あ!真っ暗になる前にお風呂に行った方がいいよね??」
大急ぎ、大慌てで大浴場へ。
こちら、いつでも入浴できるわけではなくて、乗船後~21時までと時間が限られているんです。朝なども入ることが出来ませんから、急がなきゃ!!
一応「展望風呂」となっているから、窓の外が暗くならないうちに入りたいよね?
こちらの展望風呂、絵に描いたお船のような窓がいくつも並んでいました。
作りは銭湯風。若しくはプール風。細長~い作りです。
リンスインシャンプーとボディソープくらいの備え付けはあったと思います。
みんなが一斉に入るので結構中は混んでいました。
レストランなども混んでいてやはり時間が限られているんです。
利用したかったけど、難しいので売店でヨーグルトなどを買って一息ついているパパです。
ちなみに食事は、主人の実家で用意してくれた、おにぎり、沢庵、みかんなど・・・。
部屋で頂きました。
(レストランのメニュー)
※クリックで拡大画像。
いろんなところにテーブルや椅子があるので、そちらで寛ぐ人もいます。
このエントランス階には売店があり、タオルや洗面用具、アイス、つまみ、菓子、飲み物、パン、阪九フェリーのオリジナルグッズなども売っています。九州~大阪周辺の地域限定スナックなどを買いました。
・ぷっちょ九州限定 あまおう(いちご)味
・コメッコ近畿地区限定 ねぎ焼き味
・大型揚せん博多限定? 辛子明太子味
・ジャンボかっぱえびせん九州限定 明太子味
こういうのは大きな箱の中にミニパックがいくつか入っているのでバラしてセットして、ママ友達へのお土産や、遊びに行くときの手土産にします。
スナック菓子って普段はNGでママ友達の手土産にはあんまり向かないんですけど、こういう地域限定スナックなら話のタネになりますし、オッケーで喜ばれる風潮さえあります。
夜中に明石海峡大橋など、予めビューポイントについてのアナウンスがあったので、起きて観ることができました。
明朝。大阪(泉大津)に着きました。
これから大阪の朝が始まります。せっかくだから~大阪も少し観てから帰りましょうね。
フェリーの乗り場まで、車のない方はのりばの最寄り駅からの送迎バスがあります。
新門司のりば・・JR門司駅より、タクシーで20分
泉大津のりば・・泉大津駅西口より、タクシーで15分
阪九フェリー
http://www.han9f.co.jp/index.html
快適でした。出来ればもう少し船旅を楽しみたかったな・・・。
船は殆ど揺れを感じないので、船酔いもまずないです。