現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
映画「西の魔女が死んだ」(梨木香歩さんの原作、第44回小学館文学賞、第28回日本文学賞協会新人賞、第13回新美南吉文学賞受賞作で、「8月のクリスマス」の長崎俊一監督が映画化した作品です。)の舞台が清里だと聞いたのはブログ友達のmihoさんからでした。
今回の北杜市滞在でしっかりロケ地をチェックしてきましたよ!
一般公開されているので、ご興味のある方はぜひ、訪れて観て下さい。
清里の清泉寮の傍です!
今日は西の魔女の家をご紹介します。
不登校になった主人公まい(高橋真悠)が、森の中で生活する英国人の祖母(サチ・パーカー)のところで生活することになる。
「魔女」というのは、ふたりの間だけの呼び方。祖母は魔女の家系だというのだ。
まいは自分も魔女になりたいと思い、魔女修行を始める。
畑を作ったり、ワイルドストロベリーでジャムを作ったり、鶏の世話をしたり・・・・。
(清里のシンボル・清泉寮)
清泉寮からは坂を登るようにして、八ヶ岳自然ふれあいセンターを越えてすぐを右折、いくつもの貸しコテージを横目で見ながら、歩いていきます。森の中の散 策道には今のところ、「西の魔女の家→」と案内が出ていますので、矢印の方向へ歩いていって下さい。清泉寮から10~15分歩くでしょうか。
森の中の道なので、舗装されていません。雨上がりの後はぬかるんでいるし、ちょっとヒールのある靴では歩きにくいかも・・です。
さて、入場料を支払い、西の魔女のお庭へ・・・。
敷地はおよそ400坪、家の建坪は40坪くらいあるそうです。
この家の敷地の見取り図です。
映画のパンフレットでも見ることが出来ます。
こまかく、植える植物など、書き込みがされています。
園内ではこのロケセットが建つまでの様子の写真なども公開しています。
ちょっと、ターシャ・テューダーの世界に被るところがあります。
西の魔女の畑。
畑の向こうが西の魔女の家なんですけど、かなり木が多いところでしょ?
森の中をこのロケセットのために切り開いたんです。
畑のかかし。
怖い感じではなくて、ユーモラスで可愛らしいので、「かわい~♪」なんて黄色い声で盛り上がっていた私とアンでした。
鶏小屋。
鶏さんはいませんでした。理由は以下の通りです。
空っぽの、でも今まで使われていたような雰囲気を漂わせています。
すぐ傍にあった、説明書き。
ニワトリの世話もまいの仕事になりました・・・・。
すみません、ピンぼけです。
「のぼらないでください。」と書いてあります。
うちの子達、登っちゃいそうですもの。書いてあって良かったです。
こちら、見学の方、結構いらっしゃいました。
皆さん、よくご存じですね。清里で一番有名な清泉寮にも、ロケ場所の案内があったこともあり、入れ替わり立ち替わりいらっしゃいます。
女性だけでなく、老若男女問わず、幅広い世代の方が見えていました。
では家の中を・・・・。
2階建ての家でデッキ(テラス)が表にたっぷり取っています。
説明によると、内部公開も考えていたそうなのですが、建築申請の際、住居として届けたことが原因なのだそうです。一般公開するとなると博物館などと同様の許可を改めてとる必要があり、そうなると外壁の補強や、屋根材の変更など、大きく外観が変わってしまうのだそうです。
残念!!
そんなわけで、私たち見学者はデッキからー、玄関からー、サンルーフからと1階の室内を覗き見ることになりますが、私はたっぷり楽しみました。
多くの女性は好きなんじゃないですか。こんな森の中の家。
左側がサンルーム。
白いチェアから庭を眺めると、森の中の我が家・・・、という感じでリラックスできます。
マゼンタピンクのバーチャスバッグは萌木の村に行く度にチェックしている、Sugar Plamさんで買ったものです。
バーチャスバッグはじゃぶじゃぶ洗えるし、軽いし、夏のお出掛けには重宝して、いくつか持っています。
サンルーム。
日々、誰かが生活しているような・・・、そんな感じがします。
サンルームから入ってすぐのところにキッチン。
お庭からお野菜やハーブなど連れてくるのに、最適な間取りです。
キッチン。
ここから、ミントティー、クッキー、野菜たくさんのサンドイッチやスープなどが生まれました。
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因みに映画の中でワイルドストロベリーの丘が出てきますが、あのロケ場所は清里ではなく、野辺山だそうです。野辺山も近くですよね。
オーブンも素敵です。
台所から見通せるリビングも広々としています。
テラスと一番面しているリビング。
ダイニングテーブルもあります。家具はアントステラのものが多く使われているようです。
ダイニングテーブルの上にあった、まいのマグカップ。
こちらにあるマグカップは撮影で使われたもののスペア用で用意されたもので、ハンドメイドだそうです。
その奥の部屋。
向かって右手側には和室。ここが西の魔女こと、おばあちゃんのお部屋です。
現在、こちらでは関連グッズの販売場所になっています。
こちらはポストカード(¥500)にもなって販売されていました。
アンはこのポストカードが気に入り欲しがったのですが、
実はまだ映画を観ていない私。
劇場用パンフレット(¥600)、買ってしまいました。
パンフレットには「魔女修行ノート」と書かれたノートがついてきます。
このノートをアンにあげるからと持ちかけて、合意を得ました!
ここには見学者の方へのサービスで温かい紅茶が用意されていました。
カップはホーロー製なので、熱くなります。冷たいのが飲みたい方は庭の水道のお水をどうぞ!高原の冷たい美味しいお水が頂けます。
こんな心遣いが嬉しいです。紙コップではなくて、ホーロー製のカップというのもこの場所らしいです。
広々としたテラス・・・・!!
薪小屋も良い場所にありますね。
屋根のすぐ下にある竹・・・・。この辺りの古い家ではよくこうしているのですが・・・、この辺りまで良くできているなんて感心。この家、生活動線もよく考えられていますよね・・・。
テラスの中央辺り。
ここから覗くとリビングがよく見えます。
庭先にはテーブル&チェアが用意されています。
私たちはこちらの方に許可を頂いて、こちらでお弁当を広げました。
「二人で作ったジャムはなめると甘酸っぱい、裏の林の草木の味がした。」
庭にはかまどがありました。
ここでワイルドストロベリーのジャムを作りました。
水道があります。
私の両親世代はこんな流しを使っていたようです。
庭のありらこちらにはハーブなど、いろんな植物が植えられています。
こちらはラベンダー。近付くとふんわり良い香りが漂います。
映画の中でもたらいで足踏みして洗ったシーツを絞ってラベンダーの上に広げ、香りをつけていました。
マイ・サンクチュアリに続く道。
残念ながら、マイ・サンクチュアリのロケ地は清里ではないそうなのです。
この道は森へ続きます。
随所、随所には手書きの説明書きと解説があります。
ひとつひとつ読んでいくと、映画のハイライトがわかってきます。
記事ではご紹介しませんので、実際に行って確認して下さいね。
マイ・サンクチュアリに続く橋の辺りから家を撮影しました。
こちらが玄関になります。
玄関のドア。
この家に使われている窓などのガラスは古いガラスなど集めて、レンタル&販売されている会社から調達したものだそうです。
この模様の入ったガラスを組み合わせた窓もオシャレです。
真ん中の縦に線の入ったレンズの様に凹凸のある窓ガラス、私の祖父母の家でも使われていたなぁー、と懐かしく思います。
この細部までこだわった作り、さすが