現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
北杜市の父のところから車で野辺山までは30分くらい。
野辺山SLランド(過去記事>>こちら)へ行った後は、国立天文台野辺山観測所(Nobeyama Radio observatory)へ。
さて、この野辺山観測所で何をしているのか・・・、
簡単に言うと、野辺山観測所では宇宙電波と太陽電波の観測をしているということになります。
もっと詳しくは・・公式サイトから引用します。↓ (なんせ、私完全な文系なので~。)
国立天文台の野辺山宇宙電波観測所/野辺山太陽電波観測所(国立天文台野辺山)は、ミリ波帯(波長にして約1cmから1mmの電波)で世界最高レベルの観測能力をもつ45m電波望遠鏡やミリ波干渉計、南半球では初の10m クラスの 本格的サブミリ波望遠鏡ASTE(アステ)、太陽観測用の電波へリオグラフなど最先端の観測装置を備え、電波天文学の国際研究センターとなっています。
国内はもちろん海外からも多数の研究者が訪れ、宇宙の姿を明らかにするため日夜観測・研究を行っています。 また、望遠鏡の維持や性能向上、さらに新しい観測技術・観測装置の開発も、年間を通し休むことなく続けられています。
構内にある主な観測装置は「45m電波望遠鏡」、「ミリ派干渉計」、「電波ヘリオグラフ」、「野辺山偏波計」です。
後ろに見えるのが一番大きな電波望遠鏡で直径が45mもあります。
なんと、この45m電波望遠鏡が出来るのには5年の歳月がかかり、1982年に完成しました。
総工費約50億円!!も掛かっているそうです。
つまりこんな大きな電波望遠鏡はいくつも作ることが出来ないんです。
そこで、ミリ波干渉計というのが活躍します。10m電波望遠鏡です。
最大約600m離れたアンテナをケーブルでつなぐことで、直径600mの巨大アンテナに匹敵する解像力を実現しているのだそうです。
ミリ波干渉計は6台あって、移動台車を使って年に数回、アンテナの位置を変えて観測します。40tの重量のアンテナを持ち上げるってすごですよね。
これは体験コーナー。
私たちは今、45m電波望遠鏡に向かって順路をまっすぐ進んでいます。
その途中に小さなパラボラアンテナがあり、これを操作することが出来ます。
このパラボラアンテナは人工衛星からの電波や、太陽からの電波、人の身体からの電波をキャッチすることが出来るのだそうです。
そして、電波望遠鏡を使えば、電波の種類、位置、強さ、向きなどが分かるそうなのです。
ずらっと並ぶこちらは84台のアンテナ電波ヘリオグラフ。太陽専門の望遠鏡です。
直径500mの望遠鏡に相当する解像力を実現しています。
ビデオカメラのように太陽の活動をずっとモニターしています。
という感じで一部の望遠鏡をご紹介しました。
野辺山に観測所が出来た理由は、空気がきれいだから、なんて子どもの頃父から聞いた覚えがあるのですが、本当なのでしょうか。
実際のところは大気中に水蒸気が多くなるとミリ波の電波が弱くなり観測できなくなってしまう為、標高が高くて水蒸気の少ない野辺山が選ばれたのだそうです。また、周りが山で囲まれているため、都会からの人工電波が遮られ、宇宙からの微弱な電波をとらえるのに適してるのだそうです。
当時の私に分かりやすいように噛み砕いて説明してくれたんだと思います。
入口のところで、「携帯電話の電源は切って下さいね。」と声を掛けられます。これもこういうことだったんですね。 みなさんも、ご協力お願いします。
ともかくも、世界的にも最高レベルの、45mの電波望遠鏡は「宇宙」「天文」などといった子ども向きの図鑑にもよく登場します。
電波でどのようなことが分かるのか、それは小さな子どもにはなかなか理解が難しいことなのですが、なんだかすごい!という感じを掴むことが出来る場所です。
2歳児レオとゆずたろうくんには何をしているのか分からなくても、電波望遠鏡の並ぶ様子は興味深いらしいです。 スケールの大きさは伝わっていることでしょう。
5歳児アンと、私の従姉のお子さん、小学校1年生のみかちゃんには星☆の研究をしているところ、と噛み砕けば理解できました。 実はアンは2歳くらいの時にここに来たことがあるのですが、すっかり忘れていました。
話はまた、戻って45m電波望遠鏡↓
直径45m・・・!
パネルが貼られているワケなんですけど、もちろん定期的にメンテンスされているわけです。
この上を作業するための靴、というのがこの記事の後半に出てきます。チェック!
この45mの電波望遠鏡とミリ波干渉計は大気中の水蒸気の少ない11月~5月まで日中も通して観測を続けています。
正面から撮りたいんですけど、森の中の木の上から撮らないとうまくいかなそうなのです。
45m鏡観測棟???
ここ???
トイレではないんですか?という感じ。
野辺山観測所で見学者が使える唯一のトイレはこちらです。
45m電波望遠鏡のすぐ前に(後ろに?)ある展示室へ行きます。
観測棟の一部が割り当てられています。
レオがパソコンに向かっています。
いろんな情報をここで知ることができます。
同時に、窓を通して観測所の研究者の姿を観ることができます。
地球外生命体の存在を信じていた女性天文学者が未知なる世界への旅に出る、ジョディー・フォスター主演で贈るSF大作。
観測所の研究者のイメージと言えば、ジョディ・フォスターでしょう~♪
この映画、ご存じですか?
L1157(星が生まれている場所)を観測中とホワイトボードに書かれています。
展示室にはいろいろあるわけですが、これが先ほどお話しした、靴。
45m電波望遠鏡の表面で作業する時に使います。
アンテナはとてもデリケートなので、キズを付けないように、圧力を分散する靴を履くのです。
入場するのに予約は要りませんが、受付で代表者の名前と住所、同行者の人数を書くところがあります。こちらでパンフレットも頂けます。小学生用パンフレットもあり、私にはそのパンフレットの方があっていたかも。 そこで
こんなポスターが貼られていました。「宇宙飛行士候補者募集」。
観に来た人の中から、未来の宇宙飛行士が?
私の子どもの頃は宇宙飛行士って憧れの職業でしたよ。
宇宙飛行士といえば、向井千秋さん。
その夫の向井万起男さんの本はすごく面白かったです。
いつか書評を書こうかと思っていましたが、宇宙飛行士の暮らしぶり、葛藤、よく分かりました。
すっごく元気が出てきて楽しくなる本です。
向井万起男さんってみた感じは変わった人かな、と思っていたのですが、なかなか素晴らしい旦那さまで。
千秋さんも素晴らしい女性だな、と。
素敵なご夫婦ですが、これはまたの機会に詳しくご紹介しましょう。
自然科学研究機構 国立天文台野辺山
http://www.nro.nao.ac.jp/
長野県南佐久郡南牧村野辺山462-2
電話番号 0267-98-4300(代表)
見学について:
年末年始を除き、毎日公開中です。見学時間は8:30~17:00まで。
入場は無料。
中は自由見学となります。教育研究関係の団体については案内する場合もあります。
また、200名を超える団体の場合は予め、ご連絡下さい。一般の方の予約は必要ありません。