自宅を出発してあちらこちら寄り道しながら宿泊先を目指します。
(車窓から、振り向くように撮影)
自宅(具体的な場所は秘密)→静岡市(三保、登呂など経由)→御前崎市
という感じですが、今回のルート、国道150号線を通り、焼津の辺りから更に海側の断崖絶壁のルートを走ってきました。ず~っと海沿い。なかなか楽しいドライブでした。
やってきましたのは、中部電力浜岡原子力館。
原発についてはいろいろな意見があるかと思いますが、賛成するにせよ、反対するにせよ、知っておく必要があると思い立ち寄りました。
が、ここに到着した時は既に閉館時間まで1時間。
ですので、充分観るには時間が足りなかったです。
時間さえあれば、さすが立派な施設。一日中過ごす事が出来そうです。
立派な敷地です。
H型の建物の横棒部分が展望室になっていて、浜岡原発の様々な建物と周辺の様子を一望する事ができます。その様子については記事の後半でご紹介しますね。
世界中の国でどれだけ、一次エネルギーが使われているか、が分かります。
(※一次エネルギーとは・・・、基本的に自然界に存在するままの形でエネルギー源として利用されているもので、石油・石炭・天然ガス等の化石燃料、原子力の燃料であるウラン、水力・太陽・地熱等の自然エネルギー等自然から直接得られるエネルギーのことをいう。
これに対し、電気・ガソリン・都市ガス等、一次エネルギーを変換や加工して得られるエネルギーのことを二次エネルギーという。・・・EICネットより引用させて頂きました。)
これをみると、いちば~ん、一次エネルギーを使っているのはアメリカ合衆国。23.0億㌧。
日本は世界第4位の消費国で、5.0億㌧。
但し、一次エネルギー資源に乏しく、全エネルギーのうち94.4%を輸入に頼っています。
そこで、「原子力がになう役割が必要だ」と書かれています。
確か小学校で、本当はその他の水力や風力でまかなう事ができればよいのだけど、原子力が作り出すエネルギー量ほどにはならないと習った覚えがあります。
日本はエネルギーが自国で全然間に合わないのですね・・・。
94.4%を輸入って・・、ちょっとびっくりでした。
ちなみに円グラフは一次エネルギーの構成比です。
日本をみると、49.3%石油。22.2%石炭。13.7%天然ガス。10.3%原子力。4.5%水力となります。
風力ってこの中に入ってもいないんですね。
ここは子どもが遊ぶコーナーです。
実は教育的意図がある原子力発電に絡んだ遊び場だったりしますが、子どもはお構いなしですね。
さすがにアンやレオには難しいことも多いので、大人があちこちみている間、ここでちょっと遊んでいました。
原子力やエネルギーに関する様々な知識をゲームや体験を通して得る事ができるようになっています。
それぞれが良くできて、一つ一つ楽しみたかったんですが、時間がない!
この原子力館の目玉らしい、ドーム型のスクリーンシアター。オムニマックスシアターではなんだか楽しいそうな映像が見られるようなんですが、今回は間に合わず、残念~でした。
こちらは電話でも予約を受け付けます。
なんだか気持ちがせわしかったせいか、写真の状態もひどいのですが、なんとな~くでみて頂けますか。
ここからは原子炉のある建物や、放射性廃棄物を処理するような建物など、放射線を受ける可能性のある場所を他の場所と区別して、「管理区域」とし、立ち入りの制限と放射線の管理をしています。
バーチャル「管理区域」です。
個人線量計を身につけます。
管理区域の中で身体に受ける放射線の量を測定します。
設定された放射線量に達すると警報がなります。
入退域管理装置。
管理区域に出入りする時はここでチェック。
線量計とIDカードをセンサーの上に置いて、ゲートの出入りをします。
管理区域でのきまりです。
- 線量計は決められた位置に身につける。(男性は胸部、女性は腹部)
- 線量計が鳴ったら、作業場所から退出する。
- 1日の線量の管理値を超えない。(通常作業では1㎜シーベルト以下)
- 10時間を超えて立ち入りしない。
- 指定された保護服を着用する。
- 飲食、喫煙禁止。(特別に許可された区域を除く)
チェンジルーム。
画面を覗いて撮影をすると、自分の顔が画面に映り込みます。
ここでは本来、管理区域に入る前に指定された服装に着替える場所になります。
靴下、下着、つなぎ、手袋、帽子などを身につけます。
これが防護服。
ちなみにチェンジルームやこの防護服の顔の部分はランダムにいろんなお子さんの顔が映っていました。
体表面モニター。
管理区域から退出する時に、身体に放射線物質が付いていないかを測定する装置です。
この展示では服を着たまま、体験しますが発電所の中で作業をする人たちは下着で全身を測定します。
これがそのモニターです。
両手を四角い穴の中に入れます。10秒その状態でじっとします。
その間に身体の表面に放射線物質が付いていないかをチェックしています。
異常なし、のランプが点いたら反対側から出ます。
これは床の展示です。大地の放射性物質から受ける年間の線量を表しています。
日本全体の平均は0.39㎜シーベルト/年間
で、関東が比較的少ないようです。なぜ?
これは原子炉の実物大模型。
本物そっくりだそうです。
なんだか、すっごく迫力があります。ちょっと怖いなぁ・・。
ちなみにアンの身長は105センチです。
大きさがわかりますか。
制御室でしたっけ?
24時間態勢で原子力発電所の安全管理をしています。
トラブル評価と事例です。
| レベル | 基準1・施設外への影響 | 基準2・施設内への影響 | 基準3・深層防護の劣化 |
|
7
深刻な事故 |
放射性物質の重大な外部放出 旧ソ連・チェルノブイリ発電所事故(1986年) |
||
|
6
大事故
|
放射性物質のかなりの外部放出 |
||
|
5
施設外へのリスクを
伴う事故
|
放射性物質の限られた外部放出 イギリス・ウィンズケール原子炉事故(1957年) |
原子炉の炉心や放射性物質障壁の重大な損傷 アメリカ・スリーマイルアイランド発電所事故(1979年) |
|
|
4
施設外への大きなリスクを
伴わない事故
|
放射性物質の少量の外部放出: 法廷限度を超える程度の公衆被ばく |
原子炉の炉心や放射性物質障壁のかなりの損傷 従業員の致死量被ばく JCOウラン加工工場臨界事故(1999年) |
|
|
3
重大な異常事象
|
放射性物質の極めて少量の外部放出:法廷限度の10分の1を超える程度の公衆被ばく | 放射性物質による施設内の入内な汚染 急性放射線障害を生じる従業員の被ばく |
深層防護の損失 スペイン・ハンデロス発電所火災事象(1989年) |
|
2
異常事象
|
放射性物質による施設内のかなりの汚染 法廷限度を超える従業員の被ばく |
深層防護のかなりの劣化 美浜発電所2号機蒸気発生器伝熱管損傷事象(1991年) |
|
|
1
逸脱
|
0+、安全に影響を与え得る事象 0-、安全に影響を与えない事象 |
||
|
0
尺度以下
|
安全上重要ではない事象 | 安全上重要ではない事象 | 運転制限範囲からの逸脱 「もんじゅ」ナトリウム漏れ事故 など数件 |
| 評価対象外 | 安全性に関係しない事象 | 安全性に関係しない事象 |
原子炉が光り出しました。たぶん、核分裂反応を起こしているというイメージなのかな、と解釈しています。
原子力発電の仕組みを正確に伝えるのは難しいので、ここでは簡単な説明をさせて頂きます。
予め閃ウラン鉱石を核燃料として使えるように濃縮したものを使って、この原子炉内で核分裂反応を起こさせます。この核分裂反応が連鎖している状態を臨界といいます。そのエネルギーを利用し、水を沸騰させ、蒸発させることで蒸気タービンを回し、発電を行っています。
冷却したり、水を大量に使いますので、海の傍なんですねー。
シースルーエレベーターで海抜62mの展望台へ。
発電所の全景や、遠州灘など周辺を一望できます。
これが発電所のほぼ全景。
右側の長い煙突が排気筒。
その左隣の四角い建物が1号機。更に左の少し低い四角い建物が2号機。
窓ガラスがい~っぱいある建物が中部電力の事務所になります。
その後ろちょっとしか見えないのが3号機。
~5号機まであります。
これが浜岡原子力館の入口。
小さな建物。新エネルギーホール。
新エネルギーの種類や仕組みをゲーム形式で楽しく学べる施設です。
(新エネルギーとは太陽発電や風力発電、燃料電池などをいいます。)
お土産屋さんやコミニティサロンと呼ばれる、お茶を飲んだり休憩出来る場所があります。
時間的にこちらの施設を充分に回る事ができなかったのが残念。
子ども達がもう少し理解できるような年齢になったら、また来たい施設です。
原子力に代わるエネルギーが出来る可能性もあるのでしょうか。
帰りにレオがここで写真を撮ってくれと指定してきました。
これはKMS5940シールド掘進機といいます。
この原発に必要な海底トンネルを掘るために使われたものだそうです。
こんな風に掘りました。
ざっと見しかできなかったけれど、発電の仕組みや原発のリスクについて、少し理解できました。
既に夕方、この先宿泊先を目指します。この後まだまだ1時間半ほどドライブし、1日目のネタは夕食編へ・・・。
中部電力浜岡原子力館
http://www.chuden.co.jp/hamaoka-pr/
静岡県御前崎市佐倉5561
電話番号 0537-85-2424
開館時間 9:00~17:00
休館日 第3月曜日(祝日の場合は翌日が休館日、8月は無休)
入館料 無料
駐車場 無料、135台
アクセス JR東海道本線菊川駅から静鉄バス御前崎海岸行き、50分。浜岡原発入口下車、徒歩15分。

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コメント (6)
浜岡原発も立ち寄ってしまいますね。
好むと好まざるとかかわらず、原発の恩恵を受けてしまってますからね。
東海地震がきたら、ここが最大のネックかもしれないとこですし。
子供たちが、幼い頃、社会見学にもなりますし。
そして、僕の大好きなルートそのままで、感激しました♪
国道150号、焼津の断崖絶壁ルート、最高でしたでしょ?
焼津の断崖絶壁の上に建つ高層ホテルが象徴的でした。
でも、このルートでがけ崩れがあった時はショックでした。
ウチのママ、スーパーの抽選で当たって、次の金曜日に日帰りバスツアーで、清水エリアに行くんです。
同行者は10,000円ということでしたが、その手に乗らずに一人で参加。
最大の目玉はやはり新鮮な魚介♪ ちょっと、うらやましい。
僕はこの先の浜名湖の天竜浜名鉄道も好きで、また乗りに行きたいと思ってます♪
投稿者:ゆ~ちゃん♪ | 2008年6月 7日 09:07
あおいさん、こんにちは。
こちらでは福井原発ですね。見学にも
行きました。原子炉の模型もありました。
がこんなに大きくはなかったですね。
原発に頼らざるを得ない状況にあることは
確かです。でもこの放射性廃棄物を産み出す
モンスターを作らないようにする努力を
怠っているのではないかと思っています。
莫大なお金をかけてモンスターを作り出す
よりも、風力発電・太陽電池発電に力を
注ぐべき時が来ていると思います。ま、
洞爺湖で話し合われる筈ですが。
私、ソーラーパネルの設置とか検討した
ことがありましたが、建設費用と関電利用
とを比べたら関電利用の方がはるかに安かった。
だから政府援助と税制優遇処置をして欲しい
ものです。ドイツが既に行っている制度
は素晴らしいのでこれをお手本にしたら
って思っています。
投稿者:cage | 2008年6月 7日 12:06
その通りですね。
登呂も原発も社会科見学ですね。
原発を理解するのはなかなか難しいけれど、そのうち頭の中でつながっていくと思っています。
ゆ~ちゃん♪さんのお気に入りのルートと同じでしたね。
このルート、確かに眺めもよくてドライブだけでも楽しく過ごせます。私などは前日忙しくてあまり寝ていなかったので、車中で寝る予定だったのが、勿体なくて眠れませんでした。
ここから浜松までは少しウトウト・・・。
旅行中、運転は全て主人の担当でした。
ところで奥様、ひとり旅のバスツアーですね。
たまには家事から解放されて・・というのもいいのかな。
同行者1万円は高いですよね~。
清水エリアのバスツアー、ぜひ記事にして下さい!!
投稿者:★ゆ~ちゃん♪さん | 2008年6月 8日 07:30
この原子炉の模型は原寸大だそうで、なんだか原子炉を開けたら○○ライダーの敵の怪獣とか出てきそうな雰囲気。
そういうシーンって原子炉をモデルにしているってことありませんか?
原発が安全を非常に考慮しているのはよく分かりましたが、リスクを完璧に防ぐことは不可能ですよね。
私は知識が追いついていませんから具体的な意見を述べることができませんが、やはり原発以外のエネルギーを得る手段を増やしていって欲しいです。
ドイツがお手本になりそうだとのこと。
私もちょっと調べてみようと思います。
投稿者:★cageさん | 2008年6月 8日 07:35
おはようございます。
コメントを書くのは、久しぶりです。
原発の話がありましたので、私も今から8年前に原発を見学した話を少々書かせていただきます。
記事に書かれているのは、一般見学用のコースでしたが、私は、関電美浜原発の内部。つまり本当の管理区域の見学をさせていただきました。
靴下を用意されているものに履き替えて、空気シャワー室に入り、ガイガーカウンターを首からぶら下げる。放射線が微量ながらも飛んでいる区画です。
実際にタービンが動作しているところ、巨大プールの中に使用済み核燃料が保存されいるところ、プールとはガラスなどで区切られていなくて、直接覗き込むようなところを見せていただきました。
気になったのは、他の燃料やエネルギーを使用している発電所とは違い、多数の従業員を抱えていて、本体の電力会社社員よりも、下請けの事務所が多く働いていたように感じました。
まさに、巨大な工場のようなと言う表現が合っていると思います。
当時の職員さんに、発電コストってどうなんですかとの話をしたところ、8年前の回答でしたが、他のエネルギーよりも割高だったとの回答に、ちょっと苦笑しましたが、今の石油高騰の波の中では、安価なエネルギーとして、再び注目されるのでしょうね。
投稿者:つるかわ住人 | 2008年6月14日 07:07
東海村の臨界事故の時、被ばくされた方が東大病院に入院されている時、私もたまたま用事があって立ち寄ったことがありました。その時の病院の緊張感とか、新聞での報道を思い出し、いろんな思いがありました。
ですから一般の見学コースでも緊張感の漂う場所だと言うことは理解できました。
東海村のJOC臨界事故が頭にあるからかもしれません。
見学コースではどうしても、原発は必要なもの。そしてこれだけ安全管理がされているから大丈夫なんだ、ということが強調されるだろうと思っていましたが、そうではなく、危険なものなので24時間態勢でこれだけ管理しているという感じの展示でしたね。
つるかわ住人さんは本物の管理区域に入られたんですね。
私は見学してみて、電力会社の仕組みなどはわからないので、もっと国が管理すべきではないかと思ったんです。ですから下請け会社があるとなるとどうしても、安全性より、効率や採算が重視される気がして、やはり気になりますね。
これからエネルギーってもっともっと考えられて変わっていかなきゃならない分野なのかもしれませんね。ガソリンも含めて・・・。
貴重な体験を教えていただき、ありがとうございました。
投稿者:★つるかわ住人さん | 2008年6月15日 05:49